午後から気温が一段と上がり、蒸し暑さもあって冷たい飲み物が喉を潤す一日だったように思います。
このような日の和装は夏物でもいいくらいで、着物をお召しになられていた方は、急激な温度変化に体力を消耗されたことでしょう。
これから梅雨に向かっていく訳ですが、和装小物も含め暑さ対策を考えて着物を着るようにして下さい。
勿論おしゃれにも手を抜かないようにして、きもの時間を楽しんでいただければと思っています。
そこで今日は、おしゃれにこだわる着物愛好家さんに紹介させていただきたい品があり、その商品を紹介してみます。
それは夏草履です。
草履に夏物が存在していることを知らない方もいるかと思いますが、この機会にどのようなものなのかをお確かめいただけたらと思います。
最初にこちらの夏草履から・・・
網代のように組み込まれた草履台に、夏をイメージする金魚柄の鼻緒との組み合わせです。
草履台はサイザルアサを使った生成色。
鼻緒は麻を使っていて、そこに刺繍で金魚柄を入れたものです。
おしゃれでしょう。
こちらは草履台をラフィアという素材で作られた品で、絽ちりめんにトンボ柄の刺繍を入れたものです。
代は生成色していて、カジュアルっぽい着物に合わせていただけたら小粋さが増すことでしょう。
こちらになるとフォーマル寄りの夏草履で、白の絽つづれの草履台と、紫色の絽ちりめんをベースに波頭と千鳥を刺繍した鼻緒で組んだものです。
清潔感があって素敵でしょう・・・
こちらは草履台の天が水色で横巻きが白。見るからに涼しさが伝わってまいりますが素材は合皮で作られたものです。
鼻緒は絽ちりめんに青海波の模様を刺繍したものです。
ブルーがひと際映える夏草履には楓の刺繍がされていて、色のコントラストがとてもおしゃれなと思っています。
草履台は白の絽つづれを使っていて、フォーマル系の草履になるのではないでしょうか?
ここまで紹介させていただいた夏草履は、草履台にお好みの鼻緒をチョイスしてすげ上げるという、セミオーダーメイド草履になります。
それ故におしゃれが際立つのではないでしょうか?
この夏草履、近年は生産が激減していている現状を知ると、今が最も品定めができる時期と言えるかもしれません。
最後に当店ですげ上げたフォーマル用の夏草履です。
草履台は氷のような輝きを見せる白のエナメルに水色の絽ちりめんの無地で組み合わせています。
草履のかかとが高くなるのは、フォーマルに合わせることを目的としているからで、形は舟形になっております。
お値段は税別で、33,000円となちます。
単衣時期から履ける草履なので、一つくらい夏草履があってもいいのでは・・・
さて、明日は型絵染作家・荒川眞理子氏の工房兼ご自宅にお伺いする日で、水戸市という慣れない土地に向かうこともあって、迷子にならないか心配しているところです。
日帰りというハードスケジュールで、明日も早起きをしなくてはなりません。
そんなことよりも、荒川氏にお会いし、秋の個展に活かせる何かを持ち帰らなくてはなりません。
そのことを考えると肩の荷が重いです。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。