商売というものは生き物で安定や安心という世界とは無縁のところで一喜一憂しながら時を刻んでいるのではないだろうか。
お客様が多ければ努力が報われた気持ちになることもあれば、結果が出ない何をしてもうまくいかない気がして、自信を失ってしまうことがあります。
大げさかもしれないが商売には天国と地獄をが混在していて、何かを判断する時に出て来る分かれ道は、天国と地獄のどっちに向かうのかを知らされないまま、信じる道に胸を膨らませ、コツコツ歩いているといえるのでしょう。
だから現役でいる以上はゴールというものがないんだな~
時代の流れを読み、価値観の変化を受け止めて今何ができるかをこの店らしく考えてみる。
言葉で言えても現実は思い通りになりませんが、閉店間際のことです。
着物を着れる場があれば着物を着ていただけるのではないかと考えた私は、12月8日の日曜日の夕刻からオーケストラ・アンサンブル金沢の出身者でもあるブァイオリン奏者お二人をお呼びしてクリスマスパーティーを開くことを決ました。
そのバーティーにヴァイオリニストを紹介してれたのが、クラッシック・ソムリエとして活動している義理の兄で、その打ち合わせに店に寄ってくれたのです。
独自でパーティーを開くことにした動機やお客様との関係性を実りあるものにするために会費を少なくして、一人でも多くの参加者を募り、楽しいパーティーにしたいことを話しすると、採算が取れるのかと振られましてね~
今回のパーティーも着物を着る場を作りたいと考えて企画したもので、かかる経費を店側が少し負担していることを伝えると、赤字覚悟で開くパーティーが理解できない様子でした。
そこで初めてパーティーをビジネスとして考えていないことが分かったみたいで、ヴァイオリニストの力でお客様をお呼びできたら集客が楽になるのだが、今回はどうなることでしょう。
ここに店の持ち味をどう発揮するかですが、結果を急がず、まずはクリスマスパーティーのチラシを作って呼び掛けをすることが大事かと思っているところです。
さて、話題は替わります。
皆さんは着物の種類によって使う帯〆の種類が違うことをご存じですか?
結婚式に着る黒留袖に合わせる帯〆は、白か金銀糸が入ったものが一般的で、ほのかにピンクや紫など、白や金銀以外の色が入ったものは間違いとなります。
そして喪服には黒の帯〆を使うことはご存じかと思いますが、それ以外にフォーマル用とカジュアル用とでは明らかに違いがあります。
その違いは帯〆の幅で、フォーマル用は幅が広く、カジュアル系は帯〆の幅がフォーマル系より細くなります。
そしてフォーマル用には金銀氏が入っていることが多く、カジュアル系は金銀氏が使われているのは極めて少ないとお考え下さい。
この画像からはグリーン系の色がフォーマルの着物に合わせる帯〆で、エンジに白の組み方をした帯〆はカジュアル用となります。
着物のお見立てをさせていただく中で、コーディネートの決め手となるのが帯〆の種類と色の使い方です。
その事をお話させていただいて帯〆と帯揚げを提案させていただくのですが、着物を数枚お持ちの方はタンスにあるもので合わせると言って新調することがありませんが、時々、帯〆の重要性をご理解いただいているのかと思うことがあります。
微妙なさじ加減が帯〆帯揚げの色であったり種類にで、迷ったときはきもの専門店さんで相談されることをお勧め致します。
コーディネートの色の合わせ方は感性と経験が必要になりますが、フォーマルとカジュアル用の帯〆の違いは、感性が無くても判断できるもので、幅の違いや金銀糸の使い分けなどを覚えておくと、コーディネートに役立つことでしょう。
上手に説明ができませんでしたが、頭に留めておくいていただけたら嬉しく思います。
ではこれにて・・・
お休みなさい