着物でおしゃれをされる方とお話をしているとワクワクさせられますが、残暑が厳しいこともあるのか、ここしばらく着物に関心を持たれる方の来店がなくて心配しております。
私の提案が着物愛好家に届いていないのかもしれないが、着物で遊ぶ人が減ってきていることも否定できない現実かと思っております。
その変化をどう受け止めるべきか?
経営者として戸惑うことがありますが、着物の面白さを伝えきれていないとしたら呉服店としての役割が果たしきれていないと言っても過言でないかもしれません。
着物愛好家を掘り起こし、いろんな着物や和装小物に興味を持っていただくことが、私たち業界人の使命で、そのために何をすべきかが問われているのでしょう。
厳しさを感じたときには、決まって志のスタートラインに戻って自分で自分を勇気づけている私です。
今日は夏の空気から秋の空気に入れ替わると天気だとニュースキャスターが話していまして、そのタイミングを待って紹介させていただきたかった帯があったもので、それを紹介させていただきましょう。
その品が紬地に染めた黒地の帯です。
帯の模様は雪の結晶腹で、刺繍して模様を浮かび上がらせた名古屋帯になります。
この雪の結晶柄はここ数年前から着物愛好家から注目されはじめていて、浴衣も模様や絽の刺繍半衿などにも登場してきている柄なんでしよ。
ここでは、秋から冬のシーズンに季節を楽しむ帯として無地感の小紋に合わせていますが、なかなかおしゃれな装いでしょう。
イメージとしては雪が降って大地が雪で白く薄化粧した雰囲気を伝えたかったのですが、伝えきれているんでしょうか?
このようなが柄の帯をお持ちでしたら、クリスマスにもお正月にも対応することができて、とてもおしゃれな帯だと思いませんか?
まさしく季節と遊ぶ帯で、小紋や色無地、結城紬や大島紬など様々な産地の紬に合わせて街着として楽しんでいただけることでしょう。
これから活用していただける帯で、参考になるものであれば紹介させていただいた甲斐があります。
簡単な記事になりましたが今日はこれで閉店とさせていただきます。
では、お休みなさい。