入卒時のお母さんの訪問着をコーディネート・そして訪問着のTPOを解説してみました

入卒時の着物として提案させていただきたい訪問着

呉服店の減少と共に和裁士も少なくなっていまして、今年最後の仕立て物を終えて店にお持ちくださったて男性の和裁士さんん話によれば、和裁士組合員の人数が年々減少していっているそうです。

和裁士仲間と話をする機会があるみたいで、皆が呉服店の仕事をしているとのことですが、仕事が少なくなっていて時間を持て余すようになっているとか・・・

 

そんな仲間内の話を聞くと、ふくしまさんは頑張っているのではないかと言って下さいましたが、私の店も高齢を理由に和裁の仕事から離れた女性が一人いまして、その和裁士さんの仕事が男性の和裁士さんに回っているだけのことで、自分では頑張ってるとはみじんにも思ってはいません。

 

そのような話からも和裁の仕事が激減しているようで、私の推測ですが、収入が少なくて和裁の仕事から離れる人も少なくないように思えてしまいます。

 

おまけに高齢化は進んでいて、10年から20年後には腕のいい和裁士さんがいなくなってしまうのではないでしょうか?

 

こうした現状を見込んで、仕立てを請け負う会社がここ数年で増えていまして、呉服店さんも和裁士さんを抱え込まなくてもいいので、益々、個人の和裁士さんの仕事が少なくなっていくことが考えられます。

 

和装業界が衰退していくばかりで、これでいい言い訳がありません。

 

新しい歳に向けて、現状よりも一段高いステージを目指す意味でもチャレンジできる目標を見つけ出して、再び魅力的な業界にしたいです。

 

 

 

入卒時の着物として提案させていただきたい訪問着
入卒時の着物として提案させていただきたい訪問着

 

こちらは初売りで提案させていただく、入卒時のお母さんの装いとして準備させていただいた訪問着と袋帯のコーディネートです。

 

クリーム地に裾を白っぽくボカシていまして、模様は四季の草花を丸文柄に収めたもので、合わせた帯は唐織になった袋帯になります。

 

年齢層は少し若くなりますが、30代のお母様だったら綺麗に着こなしていただけるのではないでしょうか?

 

このような訪問着は、習い事をしていらっしゃれば新年会や発表会の場に着ていただけますし、お友達の結婚式披露宴の席や、お子様の宮参りから始まって入卒や七五三といった場にも来ていただけるフォーマル着です。

 

ある意味で家族の成長を刻む着物と言えるのではないでしょうか?

 

店内には訪問着も含め附下や色無地、無地風小紋なども揃えていますので、着物に関心をお持ちでしたら是非覗いてみて下さい。

 

さて、今晩はいつものメンバーで今年最後のマージャンをすることになっていまして、店を少しばかり早じまいさせていただきます。

来客があると記事を書けないこともあって記事の投稿を終えてしまうことを優先しました。

 

そんな訳でいつもよりも随分早い投稿となります。

 

ではこれにて・・・
さようなら。

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