毎年学校が春休みの期間中に石川県金沢市にある珠姫寺・天徳院にて十三詣りをしておりまして、そのご案内をさせていただけたらと思います。
十三詣りと、数え年で13歳になった男女が通過儀礼として、旧暦の3月13日前後に、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を安置しているお寺でお詣りする行事です。
虚空蔵菩薩とは、虚空を蔵としているかのように、計り知れない知恵と福徳をもたらす菩薩で、十三番目に生まれた菩薩だったため、13歳になった子供を連れて、13日にお詣りするようになりました。
この十三詣りは、子供に知恵と福徳を授けてもらう目的で、江戸時代はさかんに行われたといいます。
13歳という年齢は干支では二順目(年男)に当たり、男の子にとっては元服前の「半元服の祝い」という意味もありました。
また、女の子は初潮の時期と重なるころなので、13歳の成女とみなして、初めて本縫いの着物を着せてお詣りをしました。さらには、女性にとって13歳は初めての厄年に当たるので、その厄落ちしの意味もあったようです。
そのような言い伝えもあって、石川県和装振興会が2000年に天徳院のお力をお借りして石川県の地に十三詣りを根付かせたものです。
以来毎年、天徳院で十三詣りを行っていますが、今年行われるので、ここにご案内を入れさせていただくものです。
石川県の十三詣りは、小学6年生が卒業した春休みとなる、3月の月の最後の日曜日に行われていましたが、天徳院さんの都合で今年は3月28日の土曜日に執り行われることとなりました。
石川県和装振興会のメンバーである私も毎年お手伝いさせていただいていますが、お子さんとご一緒に両親や祖父母も同席される方が少なくなく、実に温かみのある行事だと思っている次第です。
女子はほとんどの方が着物姿で、男子も紋付き姿でお越しになられる方もいまして、着物の良さを再認識させられています。
詳しいことについては天徳院(☎076-231-4484)または、石川県和装振興会(☎076-237-5015)にてお尋ねしてみて下さい。
勿論当店(☎076ー272-2940)でもお話をさせていただきますので、是非、お子様の成長の通過点として体験されてみて下さい。
心地よい感動があることをもお伝えしておきます。
応募締め切りは3月12日(木)となります。
話題は替えありますが、私たちの和装業界を視回してみてみると、どこも元気を失っていていい話を聞くことが少なくなっていることが気がかりでなりません。
今日もある業界の社長さんと話をしていたのですが、自主廃業された製造メーカーが数件あるそうで、話を聞いていて悲しくなります。
その背景には異常気象が続いていることが考えられますが、そこにコロナウイルスが追い打ちをかけるかのように経済に波紋を投げかけていて、物も人もお金も動いていないという異変が起きているのではないでしょうか?
この状況はすべての業種に言えることで、オリンピックイヤーに水を差された感があり、解決の糸口が見えてこない所に不安を覚えています。
そこで思うことは、空元気でもいいから夢やビジョンを語ることが運を引き寄せるのではないでしょうか?
言い換えるなら心の中で起きる負の連鎖を断ち切って「心の販促」を構築することかと考えています。
現実に押しつぶされることがあっても、諦めないことが道を拓と信じてやまないことです。
それが私のできるのか疑問ですが、夢を与える仕事をしているだけに心の貧乏は危険であることを言い聞かせたいです。
では、今日は小手にて・・・
お休みなさい。