2月23日が「つつみの日」と言いって『風呂敷の日』に制定されていることから、風呂敷にスポットを当てた店作りをしていますが、何のご縁か、その情報を知ったNHK金沢放送局が番組で風呂敷を採りあげたいとこ相談をいただきまして、今週の水曜日(19日)に店に来て風呂敷について生放送をすることになりましてね~
NHKのアナウンサーが何度か店までお越しになり、風呂敷についての質問をいただいているのですが、放送の持ち時間が7分と聞いて正直ビビっております。
だってこのような経験は初めてのことで、ドジったらどうしょう思う気持ちが先立ってしまって仕事をしていても落ち着きません。
先日もアナウンサーが店に来ていまして、風呂敷のレイアウトも少し変えたいとのことで、何をどうしたらいいのか判断できずにいまして右往左往しております。
明日再びお越しになるとの電話をいただきましたが、小心者だけに気持ちが休まりません。
生活に役立つであろう風呂敷の魅力をどこまで伝えられるのか。
放送は19日(水)の夕方6時半からと聞いていますが、7分間にこの店のすべてをぶつけたいと思っています。
でも、チョッピリ不安です。
そんなこんなで、現在の店作りの中には古い着物生地を使って着せ付けた「木目込み雛人形」も品揃えしているのですが、すっかり影を潜めてしまって・・・
雛人形さんに申し訳ないと思っています。
そこで今日は女の子の初節句にお勧めさせていただきたい雛人形を紹介してみたいと思います。
それがここにアップさせていただいた屏風付の「東宮五人飾り」の木目込み雛人形です。
塗台は幅57×奥35㎝の大きさで、三曲屏風の高さは22㎝。
木目込み人形はすべて正絹の古い着物生地を使っていまして、奥ゆかしさのある雛人形かと思っています。
加えてお雛さんの表情が清らかでとても可愛いでしょう。
心を和ませてくれるお人形かと思います。
古い着物生地を使って仕上げているので、同じ着物を着た人形がいないというオンリーワンの雛人形です。
きらびやかな人形といえないかもしれませんが、深みがあり飽きのこないお雛さんではないかと思っております。
話は替わります。
お客様周りを終えて店に戻ってくると、店に一本の電話が入っていました。
店のスタッフが取り次いだのですが、お話の内容が難しく、その後を引き継いで私がお話をお聞きすると、20人くらいの人を乗せた小型バスで店を訪ねたいというのです。
なんでも公民館活動一環で、白山市のある地域の方を取りまとめて和文化に触れる事業をされるそうで、お世話されている方が風呂敷に深い興味を持たれていて、日本文化とも関係が深くお店を覗きたいというのです。
誠にありがたいお話なんですが、この店に20人もの人が入ったら身動きができないように思えて、日本の伝統を伝える侘び寂びとでもいいましょうか、何も伝えられないままに終わるような気がしてお断りさせていただきました。
でも、私の店を注目してくれていることがお話の節々から私の心に届いてきて、とても嬉しく思いました。
それ以上にもっともっと魅力的な店にしていかなくてはならないと、勇気をいただいた次第です。
この店が取り扱っている着物や和雑貨のお店はどこも経営に苦しんでいまして、明るい未来を見失ってしまっています。
来る日も来る日もどうしたらいいかと右往左往しておりまして、廃業を考えている先が後を絶たないと聞いております。
生活様式や価値観が変わってしまったといえるのかもしれないが、和の美しさを追求していくことは私に与えられた使命のように思っていましてね~
この仕事しかできないこともありますが、広い世界から同じ価値観を持つ人を集めることに人生をかけているといっても過言ではありません。
そうした中で評価をくださる方が現れると元気をいただけます。
まだまだ自分にできることがある。
そう自分に言い聞かせて、多くの人に夢を与えられるような仕事をしたいです。
では、これにて・・・
お休みなさい。