2021年の干支飾りが発表になる・「張り子会津赤べこ」も受注生産で終わるような話を聞く

2021年の干支・丑の張子

京都でタクシーを拾って仕入れ先まで向かう途中のことです。

 

 

 

京都祇園祭
京都祇園祭

 

車内があまりにも静かだったもので、運転手さんに「観光客は少し増え始めましたは?」と言葉を掛けると、そのドライバーは咳を切ったように話し始め、外国人環境客がいなくなったこと、祇園祭が無くなって500億円の損失が出るとか、嵐山に人が戻ってきたとテレビで言っているが、まだ人が戻っていないとか、東京オリンピックを当てにして京都でもホテルが多く作られているが、コロナでオリンピックが中止になったら体力のないホテルはつぶれるとか、立て板に水のように話が止まらないんですね~

 

退屈はしませんでしたが、京都の観光事情がとても深刻な状態であることが伝わってまいりました。

 

その深刻さは観光事業だけではありません。

 

私たちの和装業界も深刻な状態になっていまして、京都では一斉に月初めの展示会「月商」が各々の会社で開かれていまして、お取引のある仕入れ先に足を向けてみたのですが、同業者が京都に入って来ていないのか人が少ないんですね~

 

ある担当者は、コロナ感染者の少ない県の専門店さんが、感染を気にしているのか京都に来ていないことを話していました。

偏った味方かと思わないではありませんが、7月はお正月飾りが発表になる月で、新作を見に行ってみると展示会場には私一人しかいないんですね~

 

お正月飾りが発表になる月はいつもザワザワしていて、いったいどうなってしまったのかと感じさせられるものがありました。

 

 

 

2021年のお正月飾り   古布の木目込み人形「親子丑」
2021年のお正月飾り 古布の木目込み人形「親子丑」

 

 

いつもその会社では限定品の木目込み人形を仕入れるようにしていまして、他に、張子とかガラス細工とか、タペストリーなども注文を入れてまいりましたが、今回のコロナの影響もあるのか、古布を使った創作品的な品が少なかったことが印象に残りました。

 

 

 

2021年の干支・丑の張子
2021年の干支・丑の張子/会津赤べこ

 

これはお正月飾りの定番ともいえる張子の首振りで、毎年海外で作られた作品と国内で作られた作品が同時に発表されるのですが、今年は国内で作られる張子は受注生産で終えたいとのことでした。

 

つまり、お正月飾りの需要期に注文を入れても現品がないということになりそうです。

 

その一方で海外生産の張子は、ギリギリまで注文が取れるようなことを話していましたが、ここにもコロナの影響が出ていて考えさせられるものがありました。

 

こうして7月が開いた訳ですが、京都での一日はどこかしこもコロナの影響を受けていて、見た目には穏やかさをつくろっていますが、不安を抱えて仕事をしていることが分かります。

京都駅構内も人が少なかったし、コロナの後遺症はもうしばらく続く感じがしました。

 

時間があればもう少し記事を書きた買ったのですが、体力も限界まで来たみたいだしこれで終わりにします。

それではこれにて・・・
お休みなさい。

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