「袖振り合うも多少の縁」という言葉がありますが、友達の仕事を手伝うこととなって、知ることとなった故・原峯水氏の話題を記事にしたいと思います。
石川県旧松任市に染色家・原峯水(はらほうすい)さんという方がいらっしゃいまして、その方が今年で生誕百年を迎えるそうです。
その人は、加賀友禅の人間国宝でもある、故・木村雨山(きむらうざん)に師事、以後独自の染画法を専念。
昭和35年に日展初入選したことを記念に木村雨山先生より峯水の号をいただいたとのこと。
詳しくは知らないのですが、加賀友禅の額などを専門に描いていてたとのことで、加賀友禅の着物や帯は身内だけに描くことがあったそうです。
峯水氏が生誕百年を迎えることで特別記念展を開催される運びとなり、看板や広告デザインを仕事としている友達が、その記念展のプロデュースをすることになったようで、数日前に着物の陳列法を教えてくれないかと店に来ましてね~
事情を聞くと、松任駅周辺の3か所で峯水さんの生誕百年特別記念展を9月6日から10日までの間、開くというのです。
男とあって着物のことにが詳しくなく、アドバイスはしたものの不安もあったみたいで、会場準備の日に時間が空いていたら手伝ってくれないかと頼まれましてね~
その日が今日だったのです。
恥ずかしい話ですが、原峯水さんという方を全く知らなくて、友達の話から知ることとなったのです。
午前11過ぎに友達から電話が入ってきて、「時間は大丈夫。着物はここにあるので聖興寺(しょうこうじ)まで来れる・・・」
聖興寺とは3会場の一つで、松任商店街の一角にあるお寺さんです。
今回のメイン会場となるところです。
私に気を遣ってくれていることが良く分かる声でしたが、事前に聞いていたことでもあり、すぐに駆け付けると広間には大衣桁に加賀友禅が数点掛けられていて、何を飾ったらいいか分からないし、帯もどう陳列していいのかが分からないとのことでした。
持ち込まれた着物や帯は全て峯水さんの親族のもので、加賀友禅の染帯も仕立て上がっている名古屋帯。
着物を扱いなれていない男性が陳列するには無理があります。
自分のまかせてくれることの確認を取って、ディスプレーさせていただくことに・・・
隣の部屋では峯水さんが生前使っていた仕事関係の道具や、額に入った作品が男たち数人で会場作りが始っていて、そこえ新聞社が取材に来ましてね~
関係者がひと固まりとなった奥の部屋で取材が始まったかと思いきや、着物の部屋の方が写真映えがいいとのことで一人でディスプレーしていた部屋に皆が来ると記者から着物の説明を求められることに・・・
私は峯水とはまったっく関りが無くて、それに部外者でもあることから静かにしていたのですが、記者の出問に応えられる者は誰もいなくて、少しだけ話をさせていただきました。
記者が帰られた後に、「福島さんいて良かった」と、友達が言っていましたが、出しゃばったみたいで迷惑をかけてしまったのではないかと思っている次第です。
そんなこんなで大いに汗を流した数時間。こんな自分でもお役に立つことができたかと思うとチョッピリ嬉しかったです。
旧松任市に在住の方は原峯水さんご活躍を良く知ってらっしゃるようですが、生誕百年特別記念展はPRが不足しているように思えて、友達にはSNSで呟くことを約束。
メイン会場は聖興寺さんの仏間と客間で、野のみち、松任ふるさと館にも展示物があるとのことで、期日が9月6日から10日まで。
3会場とも入場無料とのことです。
気軽に覗いていただけると主催者柄も嬉しく思うのではないでしょうか?
一方で、店内は午後からクロスの張替えで仕事らしい仕事ができずにいましたが、何故か暑さに疲れを覚えていまして、今日はいったい何をしていたのだろうと問いかけながらも、地域の方のお役に立つことができたことに満たされていた夕暮れ時でした。
今日はローカルな話で終わることとなりましたが、この暑さいつまで続くのでしょう。
ではこれにて・・・
お休みなさい。