例年9月の京都出張は秋の扉が開くこともありまして、2日間かけて仕入れ先を尋ねて歩くのですが、今年はコロナ感染者の広がりから日帰りすることとしました。
暑さが応える一日でしたが、京都の仕入れ先は秋を迎え入れる準備が整っていまして、目的を持って仕入れ先に向ったのですがコロナの影響でいつもと状況が違っていました。
まず感じたことは、京都に入って来ている同業者がとても少なくて、8月の月商かと勘違いするくらい活気がなかったように感じ取れました。
当てが外れたと話していた担当者もいましたが、コロナ感染を警戒してのことなのか、それとも、夏場の商いが思わしくなくて仕入れを控えているのか、私の想像の範囲ですが、先行きに不安を感じていることだけは確かなようです。
そして仕入れ先を廻ってみて、特に感じたことは、コロナ禍において数か月間、イベントや催事の中止なども含め経済活動が止まっていまして、商品の動きが無いことから新しい商品が作れなくなっているんですね~
2020年の秋の扉が開いたというのに新商品が何処も少なくて、このままの状態が続くと物作りの職人さんがいなくなる恐れがあることを心配されていました。
先が見えない秋商戦の幕開けとなっていますが、こんな時だからこそ攻めの姿勢がないとコロナに呑み込まれてしまうのではないかと思えてならないのです。
具体的に”何をどうしたらいい”と答えを見つけられない初めての難題だけに、皆が苦しんでいる訳ですが、消費のマインドが下がっているということは、ワクワクする商品があれば手にしたいと思っていただけるのではないでしょうか?
私はここがポイントかと考えています。
単細胞的な考え方かもしれないが、和装は心を豊かにする力があるだけに、その力を持ってすればコロナ不安を退治できるのではないでしょうか?
辻褄の合わない話をしていますが、様子を見るという姿勢はそろそろおしまいにしないと、心が腐ってしまって、動けなくなってしまうことを自身に言い聞かせたいです。
ある京都の仕入れ先では、来春の木目込み雛人形がひと月遅れて発表になりました。
ここの仕入れ先もコロナ禍を心配して発表を遅らせたみたいですが、ここも例年とは様子が違っていて、関心を持って開店前に人が並ぶとう姿が少なかったようです。
三蜜を避ける意味で意図的にお客様を分けた話を聞いていますが、そのことで熱気を消してしまった感があったのかもしれません。
私はといえば、木目込み雛人形の高額品が以前のようなリズムでお嫁入りすることが少なくなっていまして、今回は買いやすい価格帯の雛人形を幾つか用意させていただくこととしました。
12月頃には店頭に並ぶかと思うので参考にされてみて下さい。
それにしても二日かけて仕入れ先を廻るところを駆け足で廻ってきたこともあって、とてむ疲れました。
まとまりのない記事になっているかもしれませんがどうかお許しを・・・
では、お休みなさい。