今晩は皆さん。和装でのお洒落な装いってどのようなシーンや事柄を想像されますか?
人によって見方や考え方が違うので、お洒落の定義が変わってくるのでしょうが、着物姿を見てドキッとさせられることが、ある意味でお洒落な着こなし方と言えるのかもしれません。
例えば、縞柄や黒地の着物を小粋に着こなしている人を見てお洒落だと思うかもしれませんし、有名な作家さんの着物や帯をさりげなく着こなす人を見て「お洒落だな~」、なんてことを感じるかもしてません。
他にも、着物コーディネートがとても斬新で目に付く着こなしをされる人や、猫柄など余り見かけない模様の着物や帯を上手に着こなす人。
普段から着物生活をさせている人。
アンティークの着物を自由な発想で着こなす人。
シーズンの先取りをさりげなく着こなす人。
書き出したら次から次へと頭に思い浮かんでまいりますが、昔からお洒落の代名詞とされているのが、日本の四季を着物や帯に入れて楽しむ着こなし方です。
贅沢なお洒落と言えるものですが、今日はそんな着こなし方を紹介させていただきましょう。

加賀友禅小紋を貝合わせ雛祭りの染帯でコーディネート
現在私たちが待ちわびている春の着こなし方の一つで、加賀友禅の春愁柄の小紋を貝合わせ雛祭りの柄の染帯で春を演出したものです。
帯にお雛様の柄が入っているだけに締めれる期間に限りがあります。
それだけにお洒落感が際立つ着こなし方と言えます。

貝合わせ雛祭り染帯/お太鼓柄
この画像がお太鼓柄で、模様一つ一つに奥ゆかしさと品の良さがあり、桃の節句時期に締めていただけたら、振り向く人が多いと思います。
「見て見て、貝合わせとお雛さんの柄じゃない・・・
こんな感じで足を止めて素敵な着こなし方を、心の中で多くの人が呟くのでしょう。

貝合わせ雛祭り染帯/腹の柄
そしてこちらが腹の柄になります。
この帯を加賀友禅の作家さんが描いた加賀友禅小紋に合わせるという、本物志向のコーディネートかと思っています。
近年はここまでのお洒落ランクの高い着こなし方をされる方が少なくなりましたが、生きてる間、年に一度、桃の節句があるわけで、流行に左右されないお雛様の帯といえるでしょう。
全てのコーディネートが整ったら、しばらく楽しめて格好いいでしょうね~
お洒落の質の違う着こなし方を紹介させていただきましたが、参考になるものであれば嬉しく思います。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







