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昨夜も雪が降り積もったみたいで今朝も雪すかし。
これで3日目になるのかな~・・・朝の運動。
もう雪はいらないって感じです。
なのに、こんなにも青空が広がると白い雪も神秘的で、冬の美学のようなものを感じています。
とにかく気持ちが良くて最高です。
こんなに穏やかな日に包まれたは今年初めてで、心もウキウキ。
土曜日でもあり、日向ぼっこも兼ねて、家も前の除雪作業をしている方を沢山見かけた一日でした。
純白といえば、これから紹介する草履です。
おしゃれでしょ・・・、この白い草履。
草履台も白なら鼻緒を白、それに前つぼまでも白。
台は帆船の帆を使い、つや消しのようにし、鼻緒は白い印伝で仕上げています。
気品を感じる草履ではないでしょうか。
草履裏は、写真の模様が入った、「きくのこのみ」というブランドで、お値段は¥42、000の品になります。
さて、貴方ならどのような着物に合わせますか・・・。
エレガントな装いにを意識し、あったりとまとめ上げたコーディネートになると素敵でしょうね~
ところで、二女が来年成人式を迎える訳ですが、自宅に毎日のように振袖のDMが複数届いていて、売り込み合戦の異常さに驚かされています。
長女は、石川県には、どれだけの呉服店があるのかと思うくらいにビックリしていて、私は、個人情報保護法と言いながら、その情報が簡単に流出していることに意義を唱えたい気持ちでいます。
同業として負け惜しみを言っているのかもしれませんが、価格競争はレンタル市場との競い合いになっているところがあり、素敵な振袖を市場に送り出す環境ではなくなっているようです。
このままでは振袖は成人式だけに着る着物になってしまうかもしれません。
結婚前のお嬢様が着る晴着なのに、これでいいのかと心配になります。
随分昔の事になりますが、泥染の大島紬が女性の憧れの着物と言われていた時代がありました。
軽くてシワにもならず暖かいというのが特徴で、それはもう高価な着物として結城紬と並ぶ物でしたでした。
その大島紬が、30年近く前のことですが、金利手数料無しの月々1万円の36回払いで市場に出したところ飛ぶように売れましてね~
その企画は全国に広がり、多くの小売店さんが1万円で手に出来る大島紬を取り上げました。
そうなると質のいい大島紬が売れなくなりましてね~
メーカーは企画に合う商品を作り始め、競争という渦の中に入り込んでしまったのです。
最初の頃は、それで相乗効果を生んでいたのですが、一通り行き渡ると、価格競争が始まりましてね~
大島紬市場は大混乱。
そのことに気付いた産地は元に戻そうとしたのですが、二度と以前のような活気を取り戻す事が出来なくなっていました。
それから数十年、産地は大変な苦労を重ねてきています。
他にもそれに似た商品がありますが、商品を育て、きもの愛好家を増やすという取り組みではなく、売り切るという仕組みが、商品をおかしくしてしまっているところがあるのではないでしょうか・・・
二女のお蔭で振袖市場を知ることとなり、私の店で出来る事を模索し始めている自分です。