昨日は熊本県から注文が入り、今日は能登半島の七尾市から着物をお召になってお越しいただくことができました。
久しぶりの来店で、昨年ご準備していただいた刺繍帯を締めての来店だったものでとても嬉しかったです。
そしてお客様とお話をする中でこのような話しをしてくださいました。
着物が好きで地域の呉服店さんを覗くことがあるが、着物を置いている店が少なくなっていて、それに比べれば旦那さんの店は着物の品揃えが豊富で私の好きな着物や帯が沢山ある。
お店が近ければ毎日のように店を覗いて見たくなる店です。
そのような褒め言葉をいただくことができて少し舞い上がってしまいました。
話題が飛びますが、孫のランドセルを買いに或るショッピングセンターで落ち合うことになっていまして、早く着いたものでテナントに入っている呉服店さんを覗いてみると、まったくといっていいくらいに夏物が何処にも見当たらず、奥の座売りに宝石を陳列しているのを見て店の生き方がまったく違うことに驚きました。
そんな朝だったもので、お客様の話に元気付けられてハッピーになりましたね~
その方が帰られてからしばらくして、今度は子供浴衣を縫い上げして欲しいとのことで以前反物から仕立てた子供浴衣を持ってお越しくださった馴染みのお客様が、「この浴衣がとても評判良くてね~」との声をいただくこととなり、ここでもハッピーになりました。
その後にお越しのお客様は、以前店で求められたヒール下駄をお持ちになり、底を私に見せて、
「娘の下駄だけど、履きやすくて、この下駄ばかり履いてみたみたいで、ここまで磨り減ったら修理が効かないよね~」
それは、裏底のゴムを通り越し台のヒノキまで削れてしまっていて、お直しのできるものではありませんでした。
台が削れていなければ修理できるが、ここまでになるとお直しができないことを伝えると、
「履きつぶすように伝えるわ・・・!」といっていましたが、喜んでいただけている証を見せていただくことができて、ここでもハッピーになりました。
こうしてお客様の喜びの声を聞かせていただくことになった訳ですが、どのお客様も、”自信を持ってお勧めさせていただいて良かった” と、確認することができた一日だったかもしれません。
この一つ一つの積み重ねが信頼を集め、そして、その先に店のファンになっていただける道へと繋がっていくのでしょう。
そう考えると吟味した商品をお勧めさせていただきたいです。
このコーディネートは竺仙さんの江戸更紗浴衣地を西村織物の博多織り粗紗単衣半幅帯で組み合わせたものです。
平たくいえば綿の浴衣をコーディネートしたもので、トンボ玉の帯留めを使って差別化を図ってみました。
黒の下駄台が強く当たる感じがしますが鼻緒の色も浴衣地に合っていて素敵だと思いませんか?
のにようなコーディネートを見ると、ひと夏を浴衣で過ごしたくなりませんか?
浴衣姿でお買い物に行ったり、友達と美味しいご飯を食べたり、誰もいない公園で家族皆で花火大会なんていうのも乙じゃない。
コロナ禍で夏のイベントがほとんど中止になってしまって少し残念ですが、気の合う仲間と浴衣で遊ぶ機会を作ってみてください。
そんなときの着こなしにトンボだめの帯留めを入れると、ワンランク上の着こなしになることが多いので参考されてみてください。
ということで今日の記事とさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。