あるお客様が夏物の着物で店に寄っていただいたときのことです。
着物を着て外出するときに、以前はご近所さんの目を気にするこはなかったけれども、このコロナ禍で着物を着て外出することに周りに人の目を気にするようになった。
コロナ禍で気軽に着物が着られない環境にあることを遠回しに話されていたように受け止めました。
確かに着物姿を目にすることが少なくなっていて、コロナ禍で着物で気楽に外出できる社会になっていないのかもしれませんね。
もうしばらく我慢の日が続きそうですが、ここに来て活気づいているのが七五三の子ども着物です。
店内で七五三きもの特集をしていた8月の時をことを思うと注目度は圧倒的に9月で、秋の気配を感じ始めて七五三のきもの準備を考え始めるのかもしれませんね。
今月に入って七五三のきもの相談が何件か入ってきていますが、それぞれに予算というものがあるだけに、見立てる側の対応力がないと満足していただけないことを感じています。
この画像は加賀友禅四つ身訪問着になります。
7.8歳用の薬玉を描いた着物で、色合も含めてとても可愛いと思いませんか?
加賀友禅作家さんが描いたこだわりの逸品で、ご予算のある方には、加賀友禅の四つ身訪問着をお勧めさせていただきたいです、
流行はないですし、大切にしていただけたら次の世代の方も着られる着物かと思っています。
加賀友禅は石川県で染められている着物ですが、子ども用の加賀友禅になると上手に模様を描かれる作家さんが少なく、地元であってもなかなか手にすることが難しい着物なんですよ・・・
その意味で希少価値の高い訪問着かと思います。
ところで今日は一日中雨が降り続いて、気持ちの重たい一日になりました。
9月に入って今日で8日目。
来客は少ないもののお客様が静かに動き始めている気配を感じ取っております。
昨日ブログで紹介させていただいた丹後木綿に合わせる帯であったり、今日は沖縄県の方から別注の麻のれんの注文をいただいたりして、県外からの相談をいただく機会が増えていることに喜びを感じています。
そして思うことは、どうしたら相談しやすい店を作っていけるのかということです。
一つには、SNSなどで店の日常を伝えて行くことで、オープンな店であることがとても重要であると思っています。
そいてもう一つは、専門性の高い情報をいろんな角度から出していくことが大切で、この二つを根気よく続けていくことで、閉ざされた門が徐々に開いていくのではないでしょうか?
少なくとも私はそう信じております。
コロナ禍で安定した経営ができるまでに至っていませんが、着物の魅力と面白さを伝えられる店になれるように、これまで以上に頑張らないといけないと自問自答している私です。
丹後木綿に合わせる帯のことでご返事をいただましてありがとうございました。
次は帯〆と帯揚げの提案をさせていただきたいと考えているので楽しみのしていて下さい。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。