おしゃれな染め帯で紬の着物をコーディネート・そして、疑問に思う振袖事情

冬の北陸地方は毎日のように空から雪であったり、あられや雨が降ってきます。

 

 
長年住んでいるとこれが当たり前で、なんら不思議に思わないのですが、よく考えてみると、空から何も降ってこない日がほとんどなく、事ある度に雲の動きを眺めながらカラッと晴れた一日を恋しく感じている私です。

 

店はこれといって変わった事もなく、静かな時間を刻んでいて、春に向けての新しい種まきに知恵を絞る日が続いています。

気合を入れなくてはならないのに、お正月の怠け癖が取れなくて、モヤモヤしながら一日を終えてしまいそうで・・・

困ったものです。

 

そのようなことをつぶやきながら投稿です。

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今日はおしゃれな染め帯を紹介します。

 

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紬の生地に船の模様を染めた名古屋帯です。

 

坂本竜馬がNHKの大河ドラマで始まりましたが、ぺりーの帆船みたいで、とてもおしゃれな雰囲気の薫る帯だと思います。

 

 

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この帯を縞柄の紬の着物に合わせてみました。

きどらない感じがいいですね~

着なれた方が着る装いって感じが致します。

 

 

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帯締め帯揚げを合わせて、コーディネートしてみました。

 

華やかさはありませんが、味わいのあるお洒落な装いになったのではないでしょうか・・・

 

 

ところで、この地区の成人式が二日後に控え、髪飾りなどを探して訪れる新規のお客様が目に付くこの頃。

しかし、年末年始にかけて、足袋などの和装小物を買い求めにこられる方がメッキリ少なくなっていることを感じています。

 

その背景には、前撮りといって成人式前に記念撮影をする方が増えていることが考えられますが、その事も含め、今日は最近の振袖事情を考えてみたいと思います。

 

実は二女が来年成人式を迎えることもあり、昨年の秋頃からひんぱんに振袖のパンフレットが自宅に届いています。

その多くが振袖に特化した量販店で、着物はセットで割安感を強調し、「無料「とか「不要」などを二文字を並べたサービスのオンパレード。

 

着物を知らない方には、心引かれるアプローチになっていますが、着物の提案がどれも同じで、小さな世界感で振袖が印刷のようにして大量に作られていることを感じています。

 

それに加えて異常なくらいのサービスに、同業として振袖破壊を引き起こしているのではないかと不信感を抱かせるものです。

 

違った見方をすれば、この時代を反映しているとも言えますが、着物を知らない人が増えているから成り立つビジネスだと考えています。

 

着物の面白さを知らないままに二十歳を駆け抜けて行くのでしょうか・・・

洋服的な価値観に変わっていく現状を見ていると心配でたまりません。

 

かと言って、ひと昔前の一式百万円という振袖ばかりでも困ります。

 

さて、どうすればようのでしょう・・・

 

私は量産されていない振袖で、おしゃれを提案できる専門店がいくつもあり、それを消費者が選び、そして、お店の方と共に考えられる環境が整うことが、真のサービスであり、振袖オンリーワンの着こなしが誕生するのだと思います。

 

きもの屋さんは、着物を知らない方が多いことで、着物を売り切ることが仕事ではありません。

着物を知らないから、相談に乗り見立てをすることが本来の仕事なのでは・・・

 

甘い考え方でしょうかね~


 

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