雨が降り続いて外出がおっくうになりがちですが、お客様に参加いただき、ちりめん細工で「寅」を作るというワークショップの日です。
午後から2度に分けて13名の参加でしたが、体調を悪くされた方がお一人いまして、12名でちりめん細工にチャレンジすることとなりました。
作るのは親子寅で、初めから作るとなると時間がとてもかかるので、あらかじめ子ども寅を先生が作って来てくださいまして、参加者にはお母さんと寅を作っていただくこととしました。
皆さんお針仕事は慣れていらっしゃって手際のいいこと・・・
無心になられるそうです。
ここ3時からの教室も問題なく進んでいたようで、楽しんでいただけたのではないかと思っています。
寅の縞は黒のペンで直接書くことから、針はやり直しができるけれども筆で描くものは修正が効かないので、これが一番難しいと言っていましたが、皆さん本当に楽しそうでした。
完成品がこちらですが、作り方で寅さんの表情が一人一人違うから面白い。
久しぶりに店内が賑わっていましてハッピーな一日でした。
しかし私は今月23日からの「十五万円以内の着物や帯の会」の案内をさせていただくためにお客様周りをしていまして、本降りの雨に苦労させられるところがありました。
ワークショップも終わり、私の外回りも終えて店に戻ると、新規の家族連れのお客様が来店されていまして、要件は明後日七五三をしたいので、着物と長襦袢を縫い上げができないかとの相談です。
受けることはできても、仕立て師さんの家に持っていって、縫い上げができたら取りに行く人がいません。
しかし相談者は日曜日の七五三をするつもりでいたので受けることにしました。
日暮れ時のことで、娘達を店に拘束することも難しく、店を閉めて仕立て師さんの家まで走り、明日の仕上げを待つ段取りとなりました。
それにしても持ち込まれた帯や草履は三歳の七五三に使う大きさの物で、七歳用ではありません。
手持ちの小物類で七五三ができると思っていたのでしょうか?
周りに、七五三についてのアドバイスをくれる方がいなかったのでしょうか?
これが現代に七五三なのでしょう。
取りあえず草履を足にサイズに合ったものを揃えていただき、帯は少し小さく当たりますがお手持ちの帯を使っていただくことを伝えさせていただきました。
今年の七五三で20組以上の縫い上げがあったかもしれません。
その中の2割くらいが問題を抱えていまして、仕立て師さんに苦労をかけてしまいました。
一言も文句を言わずに縫い上げを受け入れてくださって感謝しております。
昔は何処のご家庭でも縫い上げができたのに、今はその反対で仕立て師さんに頼らなくてはらない状態です。
その仕立て師さんも高齢化は進んでいて、縫い上げができなくなる社会が訪れるかもしれません。
私たちの業界は何処を向いても問題が山積みになっていて、そのことを直視することもなく、その場、その場を繕ってビジネスの在り方を語って来たのでしょう。
考えさせられることが多くありますが、知恵を出しながら若い年代層と向き合っていく努力を怠ってはなりません。
その意味で、優しく対応できるよう心がけたいです。
そして明日も大忙しで、店を手伝ってくれている娘の義理の弟の結婚式に出席するために着物を着ます。
そして息子家族の女の子が三歳の七五三で、嫁も着物を着てお参りします。
店で着付けを済ませてから向かう予定でいまして、気ぜわしい朝になりそうです。
まとまりのない記事になりましたが、気ぜわしかった一日が終わってホッとさせられています。
この後は体を休めることに専念致します。
ではこれにて・・・
お休みなさい。