今日は開店時から閉店時までお客様が途切れることがなくて、お昼を過ぎた頃から2時間近くお客様が溢れる時間帯もあって、とても忙しい一日となりました。
このような展示会はここ数年なかったことで自分でも驚いていますが、お客様から心地よい疲れをいただいたことに心より御礼申し上げたいと思っております。
そうした中で印象に残っているのは、お母様とご一緒にお越しになった小学四年生の女に子のことです。
加賀友禅作家の松任先生が加賀友禅彩色加工の体験ができる下準備をしていてくれていまして、その女の子に色付けをしてみることを勧めると、何の抵抗もなくやってみたいというので、筆の運びなどを松任先生から教わって、筆先に染料を付けて書き始めると、見事な筆裁きで、その様子を見ていた大人達は驚きの眼差し。
その子の彩色加工が終ると、別のお客様が彩色加工をされていたのですが、その後にもう一度その女の子が彩色加工をするという熱の入れように、松任先生が夏休みに工房まで来て、夏休みの工作として、加賀友禅で作品を作ってみないかと誘われましてね~
このような話になると思っていなかったで驚きがありましたが、本人はその話に乗る気になっていて、お母さんも、そんなこことができるのであればお願いしたいという話になりましてね~
先生とラインを交換するなどして、短期間ながら弟子入りすることになったのです。
なんともおおらかな先生で、そのやりとりを見ていた大人達から歓声があがるという出来事がありました。
松任先生には、加賀染め足袋の作品作りから始まり、きもの愛好家との関係性作りを先生の目線で、何かと工夫していただけたことに心より感謝している次第です。
こうして和やか展示会ができたのも松任先生のお陰です。
ありがとうございました。
展示会は明日までで、松任先生から提案をいただいた加賀染め半衿の受付も明日までとなります。
興味をお持ちでしたら足を運んでみてください。
こちらのコーディネートは、加賀友禅訪問着としては珍しい、淡泊な模様と色合で描かれた着物で、その雰囲気を壊さないようにアッサリ系の袋帯で組み合わせたものです。
見た感じが小紋のようにも見えて、お洒落な訪問着かと考えています。
着物の地色は白茶系で、大人の色って感じがするでしょう。
華やかな訪問着とはいえませんが、味わいがあって店主のお勧め加賀友禅訪問着の一つです。
加賀友禅きもの展は明日が最終日となりますが、明日も何かホットな話題があることを期待して、今日を閉じることと致します。
ではこれにて・・・
お休みなさい。