季節の変わり目なのか変化に乏しい日が続いています。
店を切り盛りする側としたら不安な気持ちになりますが、見方を変えれば夏商戦に向けての下準備の時期でもあり、品揃えは十分であるかとか、魅力的な店をどうしたら創れるのかなど、クオリティの高い店作りに知恵を絞っているところです。
中でも新しいお客様との出会いを増やすことに力を注いでいますが、簡単でないことを思い知らされています。
考えさせられるところがいろいろありますが、自分を信じて他店との差別化を図れる店にしていきたいと、コツコツ積み上げることを忘れないように心掛けているところです。
さて今日は加賀小紋を染めていらっしゃる坂口さんの加賀染め綿絽浴衣を単衣のきものとしてコーディネートしてみたのでご覧ください。

坂口さんの加賀染め綿絽浴衣を雪等にトンボ柄の帯でコーディネート
セレクトした綿絽浴衣はグレー地に竹に雀柄のきもので、全体に模様が出るきものをひとまとめできる濃い地の帯でコーディネート。
装いが濃い地の帯で締まる組み合わせで、小粋さも表現できていると思っています。

墨色・雪輪にトンボ柄の麻染帯
合わせた帯は雪輪のトンボ柄で、お太鼓柄であることからスッキリしていて、模様が右寄りになっている点がお洒落かと思っています。
グレーと墨色の組み合わせで渋みがありますが、それが小粋さをかもし出していると言えるでしょう。
5、6月はこのような単衣のきものとして着ていただいて、7,8月になれば単衣半幅帯で浴衣としてお召いただける、二つの顔を持つ加賀染め綿絽浴衣です。

加賀染め足袋「風鈴に竹」
きものらしく着るには長襦袢と足袋が必要とされていて、今回のコーディネートでは加賀染め足袋の風鈴と竹の白足袋で装いのクオリティを高めてみました。
さりげないお洒落感があって素敵でしょう・・・
こちらの加賀染め足袋は店が開発したオリジナル品で、現在Makuakeから販売されているものです。

加賀染め足袋
店のホームパージからMakuakeのサイトへ繋がるので、是非ご覧いただければと思っています。
ちなみに一番人気は隈取り柄だと娘から聞いております。
加賀染め浴衣を加賀染め足袋で合わせるという、当店ならではのオンリーワンの着こなしを楽しんでみてください。
話題が加賀染め足袋に向いてしまいましたが、訪れた季節をきもので楽しんでいただけたら、とても嬉しく思います。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







