会の開催まで残り数日となりましたが、夏物も入荷したことだし今日はワンランク上の浴衣を紹介させていただきたいと思います。
今の時期に着こなしていただける藤の柄は松煙染小紋といいまして、単衣の着物にもなるものですが、夏用の半幅帯を合せていただけたら浴衣としてもお召いただけるものです。
皆さんが知っている紺地の浴衣やデザイナーブランドの浴衣とは染める行程がまったく違うもので、樹脂分の多い松の根をいぶした煤(すす)を松煙といいまして、その松煙を膠(にかわ)で練り、豆汁にといて染めたものを松煙染といいます。
素材は綿100%で、地色の渋さが味となって単衣の着物としても着ていただけるものなんですね~
一方で半幅帯を合せていただけたら浴衣としも着こなせるというのが松煙染小紋です。
多彩な色を使わずに着物の魅力を引き出しているところに伝統の技を感じさせられる一品かと思っています。
そしてこちらが紅梅小紋の浴衣地になります。
松煙染小紋とはまったく趣の違った品で、格子状に太い糸を織り込んだ綿生地を引き染めで染めたものです。
シャリ感があって涼しさを感じていただける素材になっているんですね~
藍色に白地の博多帯がお似合いでしょう。
年代幅も広く流行に左右されないところが一番のセールスポイントかな~
そしてこちらの浴衣地も帯の合わせ方で夏着物になります。
麻の名古屋帯でコーディネートした画像が用意してみたのでご覧ください。
それがこちらです。
帯の模様は水芭蕉で、とても良く描けた帯だと思いませんか?
紅梅小紋の格が上がって、素敵な着こなし方にうっとりさせられます。
ここに夏長襦袢と帯〆帯揚、足袋を加えていただければ、シルクの着物以上にお洒落を楽しむことができる夏着物になることでしょう。
23日からの会で、これらの浴衣地を紹介したいと準備を進めているところです。
そいうことで今日はこれでブログ記事を終了とします。
疲れが貯まっているみたいで自宅に戻って体を休めたいと思ってます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。