構成が遅くなっている8月号の情報紙「あ・うん」を仕上げていまいた。
お客様が少ないことが幸いしたのか構成を終らせることができましたが、月に一度の発行であるものの、簡単のまとめることができないことへのストレスは発行回数が増えるごとに大きくなって行く気が致します。
そこに続けることの難しさがあることを、毎月構成を始まる度に感じていますが、逆に22年以上発行し続けていることもあり、この情報紙が店作りの中から消えたときのことを考えると、重荷が一つ下ろされて、負担が少なくなるように思えても、その後に寂しさと怖さが襲って来るのではないでしょうか。
お客様との関係性を深める情報紙になっていて、どうしても投げ出すことはできません。
毎月ブツブツ言って、どうにか仕上げることが出来ているのだから、来月も、その次の月もブツブツいいながら300回の発行を目指してみたいと思っています。
8月号の発行が遅くなっていますが、今はホッとさせられています。
そして今日は東京からお客様がいらっしゃる日です。
バッグヤードで情報紙作りに必死になっていた午後のことです。
営業しているかどうかの確認の電話が入り、営業中であることを伝えると今から伺いますとのことでした。
待つこと30分近くして、一台のタクシーが店の前に止まると、東京からのお客様に違いないと確信しました。
そして男性と女性のお二人でお越しになられていて、その関係性を伺うこともできず、お電話をいただいていたお客様が想像していた以上にお若くて綺麗な方だったので緊張しました。
店内に入り私と目を合わせると、お客様は先日電話で伺った〇〇〇〇の帯を見せていただけるでしょうか?
いきなりだったもので張り詰めた空気を感じましたが、目的とする帯をご覧に入れると、マスクの奥から笑顔に変わっていくことが見て取れました。
一緒にいた男性もその帯を見ると話をしはじめて、ようやく和やかな雰囲気を創り出すことができましてね~
お互いに緊張していたのだと思いますが、男性はご主人で夫婦揃って美食家みたいなんですね~
その後いろいろお話をさせていただくと、奥様はリゾートホテルの経営者でもいらっしゃって、美味しいものを食べに金沢にはちょくちょくお越しになっているそうです。
住む世界が私とはまったく違うと感じましたが、着物のことはそんなに詳しくなくて、お目当ての帯と、普段にお召になれる丹後木綿を用意してくださいました。
そしてご主人がこんな話を私にしてくださいました。
ホテルを経営していることもあり、食文化にはとても興味を持っている。
二人でいろん店を食べ歩くことが多くあり、彼女が着物で行くときには、食材に合った模様の帯を締めて食事ができればと思っている。
例えばカニやエビ柄とか、松茸やフグ柄とか、食する食材が描かれた装いで食事を楽しみたいというのです。
着物に対する価値観がこれまで出会った方とはまったく違っていて、私にはとても魅力的に思えました。
仕入先でご主人が思っているような商品に出会うことがあれば、画像を送らせていただくも可能であることを伝えると、是非お願いしたいとのことでした。
とにかく奥様が湯沢と白馬でリゾートホテルを経営していることに驚きがあって、しかも美味しい食材の模様を着物の装いに活かしたいとの要望にも驚きがありました。
お求めいただいた帯は、世界に一つしか無い模様であることや、締められる機会が多くあるかと思われるので、これ以上申し上げることは避けたいです。
このことをご縁にいろいろご相談をいただけたら嬉しいのですが、お二人とお近づきができて良かったと思っています。
遠くからお越しいただけたことに、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
ということで今日を閉じることとしますが、明日はお休みをいただいて、家族みんなで過ごす一日にしたいと思っています。
ではこれにて・・・
お休みなさい。