着物のお洗濯と長襦袢のシミ抜きのお話

長襦袢の袖口の汚れシミ

お盆休みが終ったこともあり秋に向けの準備を始めなくてなりませんが、お客様の動きが止まっていてなかなか気合いが入りません。

訪れようとしている秋とどのようにして向き合うのかが大きな課題とされていますが、一方で着物のお手入れをどうしていいのかが分からない人が多くいらっしゃって、店には着物や長襦袢のお洗濯やシミ抜きなどの相談をいただくことが増えています。

 

今日もお預かりした沢山の着物や長襦袢の丸洗いやシミ抜きを専門の業者に出しましたが、初めてのお客様が持ち込まれる着物や長襦袢を拝見すると、お客様が気づいていない箇所にシミやカビが出ているケースが少なくなくありません。

 

着物に馴染みの無い方は、着物を着る機会があってタンスから出してみると、そこで初めて問題があることに気づかれるみたいです。

 

 

 

長襦袢の汚れ落とし
長襦袢の汚れ落とし

 

こちらはお盆前に持ち込まれたピンク色の長襦袢ですが、全体に茶色い斑点が現われていることに気づいて、お直しの相談をいただいたものです。

広げて確認させていただくと、お客様が気づいていない箇所にも問題があることに気づきましてね~

 

 

 

長襦袢の袖口の汚れシミ
長襦袢の袖口の汚れシミ

それは長襦袢の袖口の汚れです。

 

この画像には袖口の汚れと茶色の斑点がかすかに映し出されていると思いますが、この斑点が全体に出ていることから相談をいただいたものです。

 

長襦袢の状態から想像できることは、着終わった後にお洗濯をしないままにかたづけたことが、問題を引き起こしたのではないかと考えられます。

 

茶色い斑点はカビが変色したものではないかと考えられますが、袖口の汚れは、素肌に直接触れる箇所でもあり、汗が長襦袢に付着し、月日が袖口の汗を茶色くして行ったのではないでしょうか?

 

この袖口の汚れは、畳んでしまうと目に入らないために、着物の袖口にも同じ汚れが残ると考えられます。

 

そこでお伝えしたいことは、着物を着終わったら、そのまま片づけないで専門家に相談されることをお勧めします。

特に長襦袢は専門のお洗濯(丸洗い)を済ませてから片づけてください。

 

この長襦袢の場合、丸洗いというお洗濯を済ませていれば、袖口の汚れを防ぐことがでたと思います。

また茶色の斑点もここまで広がることはなかったでしょう。

 

うまくまとめることが出来ませんでしたが、着物は頻繁に着るものではないので、着終わったら必ず専門家にその後のお手入れ法を相談されてみてください。

 

そのことをキチンとされていれば、タンスの中の着物や長襦袢は長持ち致します。

 

つまらない記事になりましたが、ホームページ上で着物のお手入れについて、もっと情報が欲しいとネット戦略に詳しい専門家に指摘されたこともあり、このような記事とさせていただきました。

 

そして今日、多くの着物や長襦袢の丸洗いを専門業者に出したのですが、諸経費の高騰から丸洗いの価格を値上げさせて欲しいと言われましてね~

共存を考えた場合仕方のないことかと思っております。

 

シミ抜きの記事っていろんなケースがあるので、まとめることがとても難しかったです。

 

店ではいろんなシミ落としやカビ取り、丸洗いなどのお仕事も受けているので、いつでもご相談ください。

お仕事をする前にお見積もりをさせていただきますので、お直しをするかしないかはお客様が判断を優先させていただきます。

 

ではこれにて・・・
お休みなさい。