いつもより今日は忙しくしていまして、閉店を目の前にしてノックダウン。
いろんなことがあり、スタミナ切れとなってしまいました。
店は秋へと大きく舵を取り始めていて、10月の神無月展をどう動かしたらいいのか。
秋の店作り考える中で大きな課題となっていまして、そのことで仕入先と情報交換しつつ、何をやりたいかを少しずつ形にしはじめたところです。
私の中では10月の神無月展は竺仙(ちくせん)さんの江戸小紋を取り上げたいと考えていて、7月に私の思いを竺仙さんに伝えていました。
その絡みをあって、「ゆかた会」に竺仙さんに来ていただくことにしたのです。
ゆかた会を盛り上げたいというのが一番の動機ですが、お客様の多くは竺仙さんは「老舗の浴衣メーカーさん」だと思っていて、江戸小紋のメーカーさんでもあるのに、そのことを知らない方が少なくありません。
ちょうどいい機会だったので、担当者から江戸小紋の話もしていただいて、その場を盛り上げていただくことができたのは、大きな宣伝効果があったように思っております。
お盆前は、神無月展を10月14日(金)~17日(月)までの4日間、竺仙さんの江戸小紋を取り上げることは決まっていました。
しかしその中身は何も決っていませんでしたが、ここ数日で物事が大きく動き出し、江戸小紋展に江戸小紋の縞柄を専門に染めていらっしゃる染め師・浅野栄一氏が期間中の14日(金)と15日(土)の二日間、店にお越しいただけることとなりましてね~
江戸小紋を染めるという実演を店内でしていただけるとのことですが、その詳細については、もう少し踏み込んだ話を竺仙さんとさせていたくつもりでいます。
この画像に写る方が浅野榮一さんです。
プロフィールを紹介させていただきます。
江戸小紋型染師として著名な浅野康の長男として生まれる。
少年時代 更紗染めの習得を志し、16歳で更紗染めの名人 三代目更勝の許で修行をした後20歳にして茨城県美浦の父の許に帰り、小紋染め、とりわけ縞柄染めの道に入った。
縞柄染めは、型送りの乱れが毛筋半分も許されない厳しさと、体調の変化がそのまま作品に反映される恐ろしさをいつももっている。
小紋染めの板場という環境の中で父から縞柄の型染めの厳しい指導を受けた榮一は、筋、唐桟の縞物の難しさを父譲りの技法で克服してきた。
縞物の型では、縞彫りの人間国宝であった故児玉博氏の型紙のみを使用して、今や数少ない江戸小紋染師としてその充実ぶりは注目を集めている。
そして本人は 今後は伝統の縞柄の型紙を駆使して新しい味を出す創作をしたい と意欲を燃やしている。
竺仙さんからいただいた資料を丸写ししていますが、浅野さんとはこれまでに3度くらい京都でお話をさせていただいたことがあり、その道を究めた方だと思っています。
その方が店に来ていただけるなんてとても光栄なことです。
江戸小紋の中でも浅野さんの染めた縞柄に惹かれるところがあり、江戸小紋の会期中に浅野さんの技を目の前で見られるなんて夢のような話です。
これから煮詰めなくてはならないことが多くありますが、浅野さんの承諾をいただくことができて、心より感謝申し上げます。
こうして一つ一つ神無月展の形がクリアーに見え始めて来て、これからどうまとめるかは私の胸の中。
責任の重さをエネルギーに変えて頑張りたいと思っている私です。
この店がやろうとしている「竺仙さんの江戸小紋展」に興味をお持ちの方は、10月14日(金)~17日(月)までの4日間の開催を忘れずにいてください。
一人でも多くの方に足を運んでいただけるように、工夫を凝らしてみたいと思っています。
それではこれにて・・・
お休みなさい。