【店主の呟き】
毎月京都の仕入先に足を向けていますが、その際に新しい商品が作られていないことをこのブログで呟いたりしていますが、和雑貨や風呂敷やのれんであったり、和装小物やきものにしても、新しい商品を作るという意欲が薄らいでいて、コロナ禍で失われた業界の勢いを取り戻せていないことを案じています。
店として品揃えをしたい商品があっても、手にできない状況が数ヶ月続いていまして、京都出張の折りには、商品を作って欲しいことをお願いしても供給ができないというから、何がどうなってしまったのか呆れて言葉にできません。
そのような状況下ではありますが、店として品揃えしたい商品の一つに丹後木綿がありまして、今年の8月頃から新しい商品の上がりを待っているのですが、まったく作られていなくて、秋商戦の品揃えに間に合わなく、今月の感謝祭にも商品が準備できないことに、仕入先でクレームとも言える私の想いを伝えてまいりました。
そのような背景の中で、ひと柄丹後木綿が上がったとの知らせ!
添付させていた画像を確認してすぐに送って欲しいことを伝え、そしてその商品が本日入荷しました。
それがこの濃紺に緑とベージュの縞柄の丹後木綿です。
これまでになかった色合で、感謝祭の出品ために帯を合せてみることに・・・
【新しく入荷した丹後木綿をコーディネート】
渋い縞柄ではありますが、帯の合わせ方で年齢巾が広がると考えた私は、ベージュ地にワンちゃんがクッションを背にくつろいでいる帯を合せてみました。
これがなかなか味があって魅力的なんですね~
深い色合のきものには明るめの帯を合せると着こなしのバランスが取れて、幾何学模様に写実的な柄の組み合わせに面白さも加わって、それも帯の模様がワンちゃんとなればその注目度は高くなる。
そのようなことを考えて、店の一角にきものと帯をコーディネートしたものを陳列することに・・・。
しばらくして、長襦袢に半衿を取り付けて欲しいと言って、新規のお客様がお越しになりましてね~
その対応をさせていただいていると、丹後木綿のディスプレーが気になったのか、この着物は何なんですかとの問いかけをいただきましてね~
木綿のきものであることや、店の人気商品になっていること、そして本日店に届いたことなどをお話しすると、お求めになりやすいお値段でもあったのか、手にしていただくこととなったのです。
お客様にInstagramにアップしたばかりであることを話すと、他の人が欲しいとなったら、この店が困るのではないかと気づかってくださるんですね~
そこでお客様にこのような話をさせていただきました。
昨日仕上がった品で、商品を作る際には五反ロットで作っているので、もしかしたら仕入先に同じ品が残っているかもしれません。
お客様が承知していただけるのであれば、同じ品を手配できるかと思われるので、店のことを気にかけなくていいことをお伝えした次第です。
それにしても、この秋冬物として届いた“たった一つの品”が、こんなにも早くお嫁入りするとは考えていなくて、お客様がお帰りになった後に仕入先の社長さんに電話を入れると、一反だけ残っているとのことだったので、その一反を月曜日に送っていただくこととしました。
このように五反作っても翌日に完売するという商品をどうして作らないのか私には理解できません。
作れない訳が何かあるのかもしれないが、メーカーとしての役割を果たしていないことに不満を持っています。
数日前に待ちに待った防寒草履が用意できた記事を書かせていただきましたが、このような話は氷山の一角で、本当に新しい商品が作られていません。
先々の店作りを考えると頭の痛い問題点の一つかと思っています。
そしてもう一つ、消えようとしている商品がありまして、その話題は時を改めて記事にしたいと思っています。
では今日はのれにて・・・
お休みなさい。