【店主の呟き】
新規のお客様より男物のカラー足袋を一足作って欲しいと、ご家族の方から依頼されまして、足のサイズに合わせて作らせていただいたのですが、そのお客様が仕上がった足袋を取りにいらっしったときのことです。
「和装のこだわった店がほとんどなくなっていて、身近な所に専門店と言える店があって助かります。」
お会計を済ませる時に、何気ない会話の中で伺うことができたお客様の声でしたが、遠くから私の店のことをきもの専門店として見てくれたことに喜びを感じるところがありました。
そのお客様の前にも、二人連れのお客様が女の子の宮参りのきものを見にお越しになっていたのですが、その一人が、店の前を通る度に店内を覗いてみたいと思っていても目的がないと入りにくくてね~
ご用事を済ませた後にそのような声を聞くこととなり、娘が店内の並ぶ商品を丁寧に説明していました。
私が思うのに、この店内の中を見てみたいと思っている方が随分いらっしゃるのではないでしょうか。
確かにショッピングセンター中に入っている入り口のない呉服店とは違っていて、目的がないと中に入れないといという新規のお客様のお気持ちがよく分かります。
どうしたらいいのかよい分かりませんが、気にかけてくださっている方が多くいらっしゃるみたいで、店のファンになっていただけるには私の経営センスが問われるのでしょう。
専門家のいる店として、美しさを追求した和の世界にこだわって行けたらと考えていますが、その答えをお客様が持っているだけに勘違いしないようにしたいです。
ところで明日から春の飾り付けができたらと考えてます。
春を意識するだけで元気が出ますし、冬から春に駆け上がる勢いみたいなものも湧き上がってきて好きです。
【春のきものの装い】
当面は卒業式や入学式を意識したきものの装いを軸に、風呂敷や和のインテリアに春を意識したいと考えてますが、毎年、お子さんが小学校に入学される先の方は、入学式にお母さんがきものを着る方が多く、お力になれることがあれば気軽に声をかけていただければと思っています。
例えば、半衿の付け替えできなくて困っている方や、タンスからきものを出してみたら、汚れがあったり、たたみシワがキツくて着られない、などなど、お直しが必要なことも出てまいりますので、早めにきものや長襦袢などの状態を確認されることが重要です。
【きものSOSを受けてます】
何か引っかかるところがあれば、迷うことなく専門家のいる店を訪ねて相談されてください。
店では半衿の取り付けもさせていただきますし、カビ取りやシミ抜きなどの汚れ落としやシワ取りも承っているので、いつでも相談ください。
但し、お直しなどに時間が必要となるので、駆け込みで対応できないことを承知しておいてください。
内年このようなきものを着る前の注意事項を書かせていただいていますが、駆け込み相談が絶えることはありません。
春に着ものを着る機会のある方は、この連休に確認されてみてください。
ところでトルコ大地震のその後の状況が気にかかります。
死者は2万人を越えたとのことですが、その数が10や100の単位でないことに、驚きしかありません。
まだ被害者が増えそうで、一国で対応できないのではないでしょうか。
何もできませんが、せめて義援金を集めて災害地に届けられればと思っています。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。