加賀小紋の染師が染めた加賀染古代型夏衣を波に千鳥柄麻ハ寸帯で夏きものに

着物の着こなし/コーディネート

【店主の呟き】

 

今日も変化のない一日だったが、21日(金)からの展示会の準備は会場設営まで進んでいて、明日から広くなった売場にきものや帯を出して、きものコーナーに命を吹き込んで行けたらと思っているところです。

 

主催者としては多くのお客様に卯月の会に揃えた商品をご覧になっていただきたい気持ちでいますが、どれくらいの人が来ていただけるのかが読めなくて不安が付いて回ってます。

 

今はベストを尽くして準備を進めていくことしかできませんが、卯月の会は永治屋清左衛門のきものや帯以外にご覧になっていただきたい品が沢山ありましてね~

 

それをどう伝えたらいいのかを考えると、SNSの力を借りるしかないのかも・・・。

 

そこで今日は加賀小紋の伝統を受け継ぐ日本工芸会正会員を父に持つ坂口裕章氏が染められた「加賀染古代型夏衣」を夏きものとしてコーディネートしてみました。

 

 

【夏きものとして坂口氏の夏衣をコーディネート】

 

 

 

加賀染め夏衣を千鳥柄麻帯でコーディネート

 

それがこの画像にあるグリーンの綿絽きもので、帯を半幅帯で組み合わせれば加賀染め浴衣の着こなしとなり、夏名古屋帯での着こなしとなれば、夏きものの装いとなるものです。

 

画像は白地という涼しげな色合に「波に千鳥柄」の麻ハ寸名古屋帯でコーディネートさせていただきました。

ここに夏の帯締め帯揚げが入れば夏きものの装いとなるものです。

 

 

【古代型で描いた笹に雀柄】

 

 

 

笹に雀柄の加賀染夏衣

笹に雀柄の加賀染夏衣

 

商品名に古代型と付いているのは明治大正時代の型紙を用いているからで、絞りに似た疋田染めの中に「笹と雀」が描かれていて、模様の付け方が浴衣柄というよりかは、きもの柄になっていまして、手が込んだ模様になっているのが坂口さんの夏衣なんですね~

 

毎年坂口さんの染め上がって夏衣を拝見していますが、ワンシーズンに染める反数は数十反で、数量が少なくて地元の呉服店でも手に出来ない状況にあります。

染め上がりの夏衣の多くが京都の問屋さんに行ってしまうと聞いていますが、そのような流通を店に強みにしてしていけたらと考えてましてね~

 

染め上がったら一番に見せていただくようにしております。

 

今年は材料の高騰で少しだけ値上がりしていますが、画像のきものと帯のコーディネート価格は2点で10万円を超えないというリーズナブル価格で発表させていただきました。

 

坂口さんの夏衣は他にも用意していますが、グリーン地はこちら1点だけとなります。

 

シーズンにはまだ早いですが、坂口さんの夏衣の発表を終えてしまっていて坂口さんの夏は終っています。

5月の東京展に加賀染古代型夏衣を持って行きたいと考えてますが、店としては卯月の会にお嫁入りが全て決ることを願うばかりです、

 

今日は他の記事を用意していたのですが、あることから坂口さんのきもののことを書きたくて記事にさせていただきました。

 

それではこれにて・・・
お休みなさい。

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