【50年の経験を持つきものアドバイザーとしての呟き】
10年ぶりの強烈な寒波が来るらしく、その報道に身構えてしまっていますが、どのような事情があろうとも経済活動は続けなくてはなりません。
雪が降ろうが、槍が降ろうが、お客様から指示される店を創って行くことが私の仕事です。
とはいえ、毎年雪が降る冬はお客様が少なくて悩みの種となっています。
しかし3年間も続くコロナ禍で和装業界の市場が急激に縮んでしまって、悠長に構えていられなくなっています。
見方を変えれば、皆が苦しんでいる中で、やり形次第で他の専門店よりも一歩前に出れるチャンスが到来したとも言えます。
その打開策の一つとしてInstagramやブログなどのSNSを上手く活用してた戦略があるかと思いますが、その方面に詳しい専門家をお招きしてご指導をいただくことに・・・。
改善すべき点を幾つかアドバイスいただくことができましたが、私では対応が難しく、娘とウエーブデザイナーさんの力を借りることとなりそうです。
私がなすべきことは、きものアドバイザー的な記事をブログでアップしていくことで、店の信頼を高めていくことかと思っています。
そこで今日も春の装いとなる、お母さんが色無地で望む入学式の装いを袋帯と、季節の花でもある、桜を刺繍した塩瀬帯でコーディネートしてみました。
【色無地で春の入学式を迎えるコーディネート】
その画像がこちらで、左のクリーム地の色無地は桜の刺繍をあしらった塩瀬帯で組み合わせてみました。
右は水色色の色無地に袋帯を合わせたもので、どちらにも草履とバック、そして当店で作らせていただいている加賀染め足袋の桜柄を添えています。
入学式の装いとしたら、袋帯を合せた方が力があって、桜柄の塩瀬帯の方は優しさが強調された着こなしかと考えてます。
【クリーム地の色無地に桜柄の刺繍塩瀬帯で入学式の装い】
きものの装いとしては主張の少ない装いですが、入学式という春の季節を帯と足袋に表現していて、小洒落た着こなしかと思っています。
まさに式典の主役は子どもという気遣いが伺える装いです。
桜の刺繍帯の画像を大きくしてみました。
パープルの色合にピンクの色合の桜が静かに咲いていて、奥ゆかしさを感じさせられています。
加賀染め足袋はこれまでに何度も紹介していますが、加賀染め足袋を市場に発表してお客様にお届けできたのが昨年の10月頃で、昨年の入学式に対応できなかった桜柄の足袋です。
今年は春の装いとして注文をいただくことが可能なので、店のオンラインショップをご利用ください。
ご相談も承りたいと思っています。
【水色地の色無地に袋帯で入学式の装い】
こちらは水色の色無地を袋帯でコーディネートしたものですが、袋帯は訪問着にも合わせられる格というものがあって、装いに「力という格」が生まれます。
季節感を表わす着こなし方とは言えませんが、加賀染め足袋の桜柄を加えることで、春を演出することができたたか考えています。
加賀染め足袋の桜柄は二種類用意をしていまして、かかとに出る「つぼみ」が可愛いかと思っています。
こちらもオンラインショップからご注文を賜ることができるので、参考にされてください。
色無地のきものというのは模様が全くないきものなので。帯が合せやすいかと思いますが、それが入学式の式典の装いとなれば、「春を思わせる装い」であることや、式典に合った「格」というものを意識されてください。
よはいえ、きもの初心者の方にはその判断も難しく、きものに詳しい人に相談されることがあってもよろしいのではないでしょうか。
そんような想いから新しい看板を店頭に出しました。
【店主の想いが凝縮している立て看板】
「きもの初心者の力になれる店」です。
シンプルですが店の想いが凝縮した看板になったかと思っています。
効果が現われることを誰よりも願う私です。
それではこれにて・・・
お休みなさい。