今日から三連休という先が多いかと思いますが、店は普段と変わりなく営業で、店の奥で10月の神無月の会の案内状作りに励む一日でした。
この案内状作りは全て手作りで、最初に会のタイトルを筆と墨で書いてから構成が始まります。
会を開く目的を作文したものをペン字で手書し、そこから紙面に載せる写真を撮って、お客様にお伝えしたい項目を一つ一つ筆文字とペン字で言葉に変えて行くのですが、この作業がとても時間がかかるものでしてね~
言葉の使い方、手書文字の大きさやバランス、写真が綺麗に撮れているかの確認からはじまり、作ろうとしている紙面に対してどれだけの大きさが適当なのか、何度も何度も手直しをして紙面を埋めていくので、とても時間がかかるんですね~
要領が悪いと言われても仕方がないことをしているのかもしれないが、これがお客様へのタブレター作りで、手作りにこだわりたいと思って続けていることの一つです。
今回は帯展と題して、型絵染作家の岡田その子さんの染帯と織楽浅野さんの西陣織の帯を核に、この秋冬物として揃えた新しい商品を紹介させていただきたい思っています。
この二行の文章をお客様に分かりやすく、そして魅力的に紙面に移して伝えられるようにするのが私の仕事。
これでいいのかと自問自答しながらいた一日でした。
【神無月の会での加賀友禅の在り方】
今回の神無月の会では加賀友禅のきものや帯も紹介させていただきたいと考えてますが、コロナ禍の間、パティーや式典が激減してしまって、訪問着というフォーマル着の動きが止まってしまって、厳しい状況下にあります。
アフターコロナで徐々にコロナ前に戻ろうとしていますが、明るい兆しが見えてこないところが気がかりです。
そして思うことは、地域の呉服店さんが どのような形でもいいから、素敵な着物を多くの人に紹介していって、きものの露出度を高めていくことが、きもの熱から覚めた人を振る向かせる切っ掛けに繋がるのではなかと思ってます。
裏を返せば、きものに関心のない方は、日常でも着物姿を見ることがないと。着物はなくてもいいものになってしまうのでしょう。
特に地方の場合は車で移動することが多く着物姿を見かけることが少なくなっているだけに気に掛かります。
これまでも、そしてこの先も石川県の産業でもある加賀友禅を大切にしたいと思ってますが、フォーマルな着物からカジュアルな装いにも力を注ぐべきではないでしょうか。
いろんなことを思ってしまいますが、店としては新年のハレの装いや入学式のお母さんの装いとして神無月の会で加賀友禅を紹介させていただきたいと考えてます。
まとまりのない記事となりましたが、今日はこれで終らせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。