東京からの荷物が届くと、荷を広げ、商品や備品を箱から出してかたづけなくてはなりません。
この作業がなかなか厄介で、奥の部屋は商品と荷造りに使った箱で溢れていて、初夏を見据えた売場となるまでにはもうしばらく時間がかかりそうです。
こうして毎日がアッという間に過ぎて行って、次の一手を考える余裕がなくて少し焦り始めています。
というのも、季節の移り変わりを敏感に捉えて、季節の先取りとなる店内の化粧直しをタイミングよく図っていくことが、店の鮮度を高めるコツでもあり、店作りをする中で最も重要な課題だと思っているからです。
端午の節句が終り次の七夕の間に、この店が仕掛けたいと考えているのは、浴衣を単衣のきものとして着こなすための提案です。
それをどのようにして肉付けしたらいいのかをこれから考えなくてはなりません。
この店がこの店らしくなるためには、絶えず考えて、考えたことを形にしていくことかと思っていますが、そこにはマンネリ化という問題も待ち構えていて、そこからの脱却が経営センスとなるのでしょう。
ある意味では、新規のお客様が次から次ぎへと増やすことが出来たなら、マンネリ化のことなんて考えなくてもよくて、きものの丸洗いやシミ抜き相談を増やせる取り組みを考えたり、着付教室の生徒さんを増やして行くことも大切かと考えています。
珍しいことに、今月は新規で着付教室で着付を学びたいと人が3人いまして、このような繋がりがら店が活性化して行くのかもしれません。
店作りにはいろんなやり方がありますが、諦めずに考えることに慣れることかと思っています。
初夏に向って、この先どんな店を作ることができるのでしょう。
【涼しげなきものコーディネート】

夏小千谷の生地に染めたカニ柄の小紋を格子柄の白地夏帯で合わせる
こちらのコーディネートは、夏小千谷のシルクの生地にカニ柄の小紋を染めた黒地の小紋に、格子柄の白地の夏帯で合わせたもで、お洒落な着こなし方かと思っています。
写実模様に幾何学模様の帯を合わせるというオシャレ感と、黒地のきものを白地の帯で黒地の色抜きをして装いを軽くする着こなし方の技が組み込まれているんですね~
とてもスッキリしていて、帯の格子柄と模様の付け方が市松取りになっていることから、とてもステキな夏の染帯かと思っています。
気の利いた言葉で纏めることが出来ませんでしたが、参考になれば幸に思います。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







