ようやく東京展の後始末を終えることができました。
これから売約品の加工を済ませて、お仕立てに入らなくてはなりません。
お仕立ては単衣物や夏物を優先させていただければと考えていますが、急がれる品があるようでしたら連絡をいただけると有難いです。
東京展が終っても対応しなければならないことが多くあり、一方で、次なる店作りの段取りが遅れていることもあって、なかなか気持が休まりません。
余裕を持って仕事に向き合えないことの一つに、多くの仕入先が初夏から盛夏に向けての新商品が開発されていなくてね~
店内で採りあげたいと思う商品が少なくて、この先の夏場の店作りが難しくなっています。
そんな心配をしていると、偶然にも和雑貨を作っている会社の担当者が店に顔を出してくれましてね~
いい時に来くれました。
顔を見るなり、担当者に不満を漏らしていて、もっと新しい商品を作って欲しいことを伝えると、その担当者は、インバウンド向けの商品が売れていることから、商品作りが海外の観光客向けになっていて、従来のお客様のご要望にお応えできていないことを とても心苦しく思っていることを明かされました。
それは表向きの言葉で、本音はこれまでいろんな物を作ってきたが、マンネリ化していて購買意欲が湧いてこないのが現状だと言っていました。
その前にも、店にきものを作っている先の重役さんが店に来ていましたが、しばらくお話をさせていただくと、問屋さんやデパートも含めて、どこも勢いを失っていることをとても心配されていました。
この業種のことしか分からない私ですが、どこも改革が必用とされていて、分かっていても、どうしていいのか分からないというのが和物商品を取り扱っている先の現状なのでしょう。
これまで正しいとされてきたやり方が通用しなくなったのかもしれません。
新しいやり方で、新しい道を開拓して行かなくてはなりませんが、そこには、同じ価値観を持つ仲間がいて、背中を押してくれないと、なかなか踏み出さないものです。
東京展を終えて、仕入先の方は新しいことを始めたことに対して評価してくれますが、凄くエネルギーのいることで、言葉が適当でないかもしれないが、スポーツの戦いと何処か似ていて、リングやグランドに立って戦うのと同じくらいプレッシャ-と不安が付いて廻る試みだと思っています。
続けることが大切だと思っていても、同じ方向を向いて背中を押してくれる仲間がいないと実現できないことで、当面の課題となりそうです。
実は「秋の会」もいいのではないかという意見がありましてね~
今はそんな元気は全くなくて、一年後のことも考えられなくなっていますが、少し心を休めてから考えてみたいと思っている私です。
【紅梅小紋を博多織りの麻絹半幅帯で合わせる】
こちらは東京展が終った火曜日に竺仙さんから届いた「百合柄を白地として染め上げた紅梅小紋」を「博多織りの織元/西村織物から出されている「麻絹半幅帯」というワイン色の半幅帯でコーディネートさせていただいたものです。
夏物の名古屋帯で合せていただけたら夏きものとなるものですが、ここでは浴衣として着こなした時のことを考えて組み合わせてみました。
百合の模様が浮き上がって見えて素敵な着物だと思いません・・・。
【綿紅梅のきものに麻絹の帯】
白地に藍色で染めた百合柄は綿紅梅という生地に染められていて、経緯に一定間隔で太い糸を織り入れ、主に格子状の畝(うね)を表した織物の生地を使って染めたものです。
軽くて通気性があり、店では最も人気のあるブランド商品となります。
その紅梅小紋を博多織りの織元でもある西村織物が、「絹と麻の糸で織った単衣半幅帯」で、地色が黒にワインの糸を使って仕上げたものを組み合わせてみました。
ステキなコーディネートになったと思います。
この竺仙の紅梅小紋を気に入っていただけるようでしたら、早めに連絡ください。
まとまらない作文となりましたが、今日はここで終りとさせてください。
ではこれにて・・・
お休みなさい。