男性のお客様より贈り物としてしたい風呂敷に刺繍で相手様のネームを入れて欲しいと頼まれまして、ネームを入れてくれる職先に持って行くと、そこの経営者の奥さんが「着物って売れるの?」と、振られましてね~
あまりにの突然だったもので、身構えるかのように「売れてますよ~!」と、言ってしまいました。
その奥さんが私の応えを聞いて不思議そうな顔をしたので、インターメットがあるからで、このネットを有効利用しないままにいたら経営が成り立っていなかったかもしれませんね。
伝票を書いている背中の辺りから「やり方なんかな~」と呟く声がかすか漏れて聞こえてきましたが、私はその奥さんの前で大風呂敷を広げていまさいた。
その会社を後にしてから、格好付けてしまったことを反省しましたが、現実には全国の呉服店さんは、コロナ禍以降 厳しい状況に置かれていて、業界全体がパワーを失っていることに気づかされています。
というのは仕入先から呉服店さんの成功事例となるものがまったく聞こえてこなからで、石川県の仕入先へ向っても同業者と会うことはありませんし、いつまで冬眠しているかと言いたいくらい、動きが止っています。
しかしそれらは私の想像でしかなく、他店の様子をライブ映像で見た訳でもなく、生の声を聞いた訳でもないので、奥さんから問いかけられたときは、ここ最近の実体験から言葉が漏れて、それを大げさに言ってしまったのでしょう。
“しょぼい”いことをしているよりも、前向きな話をしている方が相手も自分もハッピーになれるのではないでしょうか。
今日は昨日とは真逆でお客様の少ない一日でしたが、こんなときこそ、踏み出す準備をしないといけないと思っています。
【振袖に合わせる総絞り帯揚げ】
このカラフルな色合は振袖に合わせる総絞りの帯揚げになります。
とても綺麗だと思いませんか?
振袖に合わせる帯揚げとなれば、一般的にな無地の総絞りになるかと思いますが、画像のように絞りが2色になるとコストも高く付いてお値段もそこそこ言います。
古典柄のこだわりの振袖に合わせること、コーディネートが綺麗にまとまる事が多くて、こちらの帯揚げを使わせていただくことが多いです。
実はこの週末の県外から加賀友禅振袖を見にこられるかたがいまして、万全の体制で臨めるように和装小物を充実させてみました。
特に振袖コーディネートは、帯締と帯揚げの色の合わせ方が最も難しい思っている者の一人で、色の挿し方で、コーディネートを殺すことがあるので、見立てのセンスが問われる仕事かと思っています。
余り陽の当たらない商品とあってスポットを当ててみました。
余り参考になる記事でなかったかもしれませんが、今日はこの辺で終らせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。