ここしばらくどんよりした梅雨空で朝晩が涼しかっただけに、午後から大地を突き刺さるような夏の日射しに、暑さを感じた店内でした。
今日から25日から開催する「涙市」に向けての会場作りに入りました。
余裕を持って準備に入ったのは、無料の浴衣着付教室を行っている事や、店内の商品に割引価格を付けなくてはならず、前半は会場準備に当てて、後半はどうしたら見やすい会場が作れるかを考えたいと思っての事です。
ところで今年はお子さんの浴衣の縫い上げ相談がありません。
これまでになかったことで、量販店にも子供浴衣が並んでいないことを思うと、幼稚園や保育所で我が子に浴衣を着せたいと思っているお母さんが少なくなっているのかもしれません。
だとしたら、着物業界としては危機的な状態で、着物として最も身近な浴衣が特別なものになってしまうのではないかと心配しています。
時代の流れだと言ってしまえばそれまでですが、私たちの業界は市場から消えていく商品が余りにも多くあって、バランスが取れなくなっています。
例えば子供浴衣が店頭に並んでいても子供兵児帯が作られていないとか、子供下駄に至っては、捜すのも難しくなっていて、このような状況下で子供浴衣の需要が伸びるとは思えません。
難しい時代になったものだと、改めて考えさせられています。
今日はとても個性的な男物の浴衣を紹介させていただきます。
【スパイダーマンと言われそうな男物浴衣をコーディネート】
それがこちらの黒地の蜘蛛の巣柄の綿麻素材の浴衣地になります。
以前にこの浴衣を婦人物として紹介させていただきましたが、男性物としてもお召いただけることから、オシャレな組み合わせを考えてみました。
その前に蜘蛛の巣というのがとても個性的で、まるでスパイダーマンみたいだと思いませんせん。
この浴衣をヒョウ柄の角帯で合わせ、妖怪の丸うちわを手にして、下駄はヒノキから作られた「茶心」というブランド品でまとめてみました。
背景に映る柳は麻のれんになります。
男物浴衣柄の固定観念を越えたオシャレ感があって、これを着て歩いている姿を見たら振り向いてしまうのではないでしょうか。
女性でも着ていただける浴衣であることも一言付け加えさせていただきます。
記事を書くことは毎日のことで、ニュースのない日は苦労します。
なんとか書き終えることが出来て私の一日が終ろうとしていますが、この瞬間が最もホッとすることが出来る時でもあります。
ではこれにて・・・
お休みなさい。