牛首紬の白生地から描かれた加賀友禅訪問着と「虫喰い」の話

着物/きもの

明後日の17日の金曜日に娘が務める小学校の授業でゲストティーチャーとして招かれていまして、小学4年生の生徒の前で石川県の伝統産業となる「加賀友禅」の話をすることになっていましてね~

社会科の授業かと思っていますが、私の持ち時間は10:35~12:00頃まで、娘方は大筋の進行を聞いてはいるものの、自分が密度の濃い話ができるとは思わないし、されど、責任ある役でもあるので、どのような話をしたらいいか少し悩んでいます。

それに相手は小学生。

娘からは加賀友禅業界が新しい物作りに挑んでいる姿を、具体的な作品を通して生徒に紹介して欲しいとも云われていて。こちらの準備も怠らないように準備を進めています。

本番は染上がった加賀友禅の着物や帯も生徒たちに見てもらいたいと思っていますが、そこで加賀友禅の柄の描き方として象徴的な「虫喰い模様」を紹介させていただくつもりでいたら、この伝統的な描き方が少なくなっていることに気づかされましてね~

皆さんは加賀友禅の虫喰い模様ってご存じでしたか?

今日はその話題に触れてみたいと思います。

【牛首紬で染めた淡い桜色の加賀友禅訪問着】

牛首紬で染めた加賀友禅訪問着「りんごの花」

この画像は石川県白山市で織られた「牛首紬の白生地」から加賀友禅作家さんがりんごの花を描いた【加賀友禅訪問着】となるものです。

牛首紬で染めた加賀友禅訪問着「りんごの花」

仮縫い仕立ての袖の部分から牛首紬の商標が見て取れるかと思いますが、草花をモチーフにした写実的なりんごの花が描かれていまして加賀友禅らしさが表現された訪問着かと思っております。

この模様の中に虫喰いが描かれているんですね~

【上前の模様(着姿の正面の柄)】

上前の模様(着姿の正面の柄】

着物に仕上げたときの正面の模様となる上前を写しだしたものですが、枝から伸びた緑の葉先が黄色くなっているのが虫喰いの模様です。

【加賀友禅の特徴である虫喰いの模様】

加賀友禅の特徴である虫喰いの模様

虫喰いになっている部分と、これから虫喰いが始ろうとしている箇所がよく分かるかと思いますが、この伝統的な技法を生かして描かれた着物が加賀友禅だと聞いていますが、その虫喰い模様が見当たらなくなっていることに、時代の変化を感じさせられています。

このことも含めて加賀友禅の未来の話ができればと考えてますが、当日使わせていただく多目的室での準備や後始末のこともあって、店を手伝ったもらっている娘を連れて行くつもりでいます。

本番までもう一日あるので、クイズなどを取り混ぜて有意義な時間となるように工夫してみたいと思っています。

この話はここまでとして、今年も東京展を企画していまして、5月16日(金)・17日(土)の二日間を予定しています。

そこでいつも使わせていただいているホテルに予約を入れると連泊が難しい状態になってまして、もう少し離れた場所のホテルで予約を入れることに・・・

何事にも言えることですが、余裕を持ってプランニングしないと立ちゆかない社会となっていて、時間があるからと云って呑気に構えていると痛い目に遭うのは我が身です。

動き出した2025年。

年密な計画を立てて物事を動かせるよう心がけたいものです。

中味の薄い記事になったかもしれませんが、今日はこれで終らせていただきます。

ではこれにて・・・
お休みなさい。

パソコンの調子は良くなくて上手くアップできるかが少し心配です。

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