今日の出張がハードな一日となるのではないかと思っていましたが、考えていた以上に気力と体力を使う一日となりました。
京都に入って一番先に訪ねたのは二年前に大変お世話になった「永治屋清左衛門」の会社。
【永治屋清左衛門の会社を訪ねて】

この店を創業して今年で40周年となりますが、その節目となる4月の卯月展を永治屋清左衛門の単衣物を中心に取り上げたいと考えていまして、その打ち合わせを兼ねて、どのようなプレゼンの在り方がいいかを相談してまいりました。
【永治屋清左衛門の単衣物の着物と帯】

商品を種類別に広げながらの打ち合わせとなりましたが、近年の温暖化の影響を受けて単衣物に対する注目度が高くなっていることから、その流れの中で永治屋清左衛門さんの単衣物の魅力をどうアピールしたらいいかが最大にポイント。
商品に触れて、着物と帯をコーディネートして、この目で確かな物を掴み取らないとお客様にお伝えすることはできません。
心で感じたことを表に出して活字にするしかありませんが、見たことを聞いたことをまとめるのが私の役割です。
ここで火種をもらうことができたので、目的とすることを手にすることが出来たかと思っています。
次のお邪魔したのは竺仙さんの展示会場です。
【2025年/竺仙の浴衣が発表になる】

年に一度だけ新作浴衣を京都の地で発表となるのが今日と明日となることから、興味を持ってお邪魔することに・・・。
夏場の店作りの柱にしたいと思うところがありまして、こだわりの浴衣を当初の予算を超えた金額の仕入れとなりました。
というのも、浴衣にこだわって物作りをさせている先が年々少なくなっていて、何にこだわり、どんな夏を迎えたいかをしっかり纏めて仕入れをしないと、店作りの焦点がぼやけてしまうと考えてのことです。
本物志向の店を目指したいと思っていて、今年も竺仙さんの浴衣にこだわってみました。
この竺仙さんの展示会で見かけたことのない商品を目にしました。
【浴衣生地を生かして創作したガラスの器】

それは浴衣生地を生かして創作したカラスの器です。
お皿としての役割を果たす品で、目にした瞬間に面白いと感じました。
綿絽の生地を挟んだ器が3種類あったので、こちらも準備させていただきました。
こだわりの浴衣の次ぎに必用とされるのは浴衣帯です。
【博多織り半幅浴衣帯】

博多帯を京都で発表していたのは、西村織物の博多帯で、今年も浴衣に合わせる半幅帯が欲しくて、足を運んでみました。
その会場を見て驚いたのは浴衣帯の生産ができなくなっているのか、半幅帯の種類が少なくて、その種類は昨年の半分といっても過言ではありません。
糸の値段も上がっていることから仕入れ値も上がっていて、浴衣需要が伸び悩む中で好ましい状況ではありませんがこれが現実です。
今回は夏物の手配で積極的に仕入先を訪ねて歩きましたが、何処も販売価格が値上がりしていまして、仕入れ金額が増える要因になっています。
少し背伸びしたところがありますが、今年も勝負するつもりでいるので楽しみにしていてください。
他にも書きたいことがいっぱいありますが、時間が無くなってきたので今日を閉じることとしました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







