【店主の呟き】
夕方に昨日の知多綿麻ゆかた早得キャンペーンのブログ記事をご覧になって方から、ゆかたの注文をいただくこととなり嬉しく思うところがありました。
いつもブログ記事の投稿後に、「今日の記事が新しい人との出会い繋がらないだろうか!」と思って投稿していますが、その想いが実を結ぶということは極めて少なくてね~
それでも投稿し続けることで、店の存在を知っていただけるに違いない。
だから諦めずに中味のある記事を書かなくてはならない。
そのようなことを自分に言い聞かせて記事を書いているだけに、投げたボールが受け取った人から返ってくると大喜びしてしまいます。
だけど、常に鮮度の高い情報を出し続けるということは簡単なことではなく、時には見方を替えて和装や和のある生活の中で業界の発展に繋がると考えられる情報や、忘れかけている日本の習わしなどのも書くようにしています。
そこで今日は店内で「春の風呂敷展」を開催していることから、風呂敷のことについて記事を書いてみます。
先月の2月23日は数字の語呂合わせから「つつみの日」となっていまして、平成の時代は様々な番組で風呂敷の活用法とか包み方を取り上げていただいて、風呂敷の価値を高めていただけたことを有難く思っていました。
この店もNHKの番組で生中継していただいたこともありまして、「つつみの日」をメディアを通して盛り上げていただけたことをとても感謝しています。
しかし近年はメディアが風呂敷の話題を取り上げることがなくなっていて、忘れ去られた商品になっている気がしてなりません。
ひがみっぽくなっていますが、その流れを受けて風呂敷にこだわる店が減少していて、風呂敷を作るメーカーさんも年々少なくなっていることを考えると、珍しい商品となっていくのかもしれません。
或る日のこと、着物のメンテナンス相談にお越しになったお客様から娘さんに正絹の風呂敷を持たせたいとの相談がありましてね~
それもご本人の名前を入れて持たせたいとのことでした。
昔は娘さんの結婚を機に、こした相談は当り前のようにありまして、何処の呉服店さんでも対応していましたが、その呉服店さんも少なくなっていて、ご相談をいただけたのかと思っています。
後日、娘さんと一緒に再来店くださいまして、約75㎝幅の風呂敷をお選びいただいたものの、風呂敷にネームを入れてくださる先が高齢化と仕事量の激減から、ほとんどのネーム屋さんが廃業していましてね~
これが私たちが従事する業界の現実です。
このような話は風呂敷業界に限ったことではなく、和裁士の高齢化や仕事の減少から針を置いて別の仕事に就いた人も少なくなく、いろんな所に「絶える」という現実が広がってきている気がしてなりません。
風呂敷を選んでくださったお客様は、刺繍で入れてもいいとのことだったので、二文字を入れさせていただきました。
【ご自身のお名前を入れて使われる正絹風呂敷】

その風呂敷とネームがこちらになります。
ネームを入れてくださる刺繍屋さんに風呂敷の中にあるピンクの刺繍糸で入れていただきました。
いい感じに入ったと思いませんか?
【正絹風呂/正羽取鳳凰】

選んでいただいた風呂敷は大きさが約75㎝幅で描かれた模様は正羽取鳳凰の柄になります。
誠にお目出度い柄で菓子箱などを包んで訪問する際にこのような風呂敷を使えたらと言っていたことが印象に残っております。
【75㎝幅の正絹風呂敷にネームを入れる】

お嬢様は「百花」というお名前で、この先大切に使っていただけることでしょう。
この映像を使わせていただくことができて感謝しております。
ありがとうございました。
他にも別のお客様で、45㎝幅の正絹小風呂敷を袱紗(ふくさ)として使いたいとのことで、四隅の一角に辻が花模様が入った風呂敷に「家紋とネーム」を入れて欲しいとのことで承りました。
長年風呂敷を取り扱っていますが、家紋とネームがダブルで入れて欲しいとの相談は始めてのことで、改めて正絹風呂敷の使いか方をもう少しアピールしてみてもいいのではないかと思うところがあり、記事にさせていただきました。
もう少し上手く記事が書けたらよかったのですが・・・
参考になれば幸いです。
それでは、これにて・・・
お休みなさい。