江戸後期の夏秋草図屏風を唐織で訪問着にした作品/北陸中日新聞に当店の記事が載る

琳派唐織秋草訪問着/制作・永治屋清左衛門 着物/きもの

二日目となった永治屋清左衛門展は昨日よりもお客様は少なく、午前中の出だしじかんにじかんに混み合ったのは午後の遅い時間帯でした。

空き時間にお客様がお客様がいらっしゃるとスムーズに事が運ぶのですが、お客様が重なると焦ってしまって十分なお相手ができなかったことが少し心残りです。

無事に二日目も終えることができてホッとしていますが、疲れがあって記事の投稿がおっくうになっています。

しかしもう少し頑張らなくてはなりません。

【当店の北陸中日新聞の朝刊に記事が載る】

当店の北陸中日新聞の朝刊に記事が載る

今朝の北陸中日新聞に当店がこの会で取り上げた石川県をイメージして織り上げた着物が記事になりましてね~

店のPRに繋がる記事でもあるので、大きく取り上げていただいてとての嬉しく思っています。

本当に有難かったです。

北陸中日新聞社の記者さんに感謝しないといけませんね。

今回の展示会の注目度はなんといっても永治屋清左衛門さんの着物と帯で、この着物はどのような種類の着物なのかをた尋ねられることが少なくなく、織物の小紋であるとか織物の訪問着であることをお話しさせていただくのでですが、初めて目にする着物であることから皆さんとても驚いていらっしゃいます。

【琳派秋草唐織訪問着】

琳派秋草唐織訪問着

例えばこの訪問着を見て刺繍の着物だと勘違いされたりして、織物で織った着物であることを説明させていただくと、その技に美術品を見ているかのようであるとをお話しになります。

こちらの着物の前にこちらの訪問着の解説をパネルにして置いてありまして、そこには以下のような文面がかきしるてあります。

夏秋草図屏風

酒井抱一 作 江戸後期
重要文化財 東京国立博物館蔵

尾形光琳筆「風神雷神図屏風」の裏面に描かれたもので 風神の裏には野分に吹かれてしなう秋草を
雷神の裏には雷雨に打ちひしがれる夏草と水流が描かれた抱一の絶頂期の作品といえます。

光琳が描いた表の金地に対抗して抱一は草花の叙情性を高めるため渋い銀地を選んだとされています。

夏秋草図写分五幅対帯

制作 永治屋清左衛門

本作品は、抱一の名品を7参考に五幅で一図になるよう制作されました。
大胆に構図を変更し単体でも完結すろように設計され 全てを唐織技法にて表現しました。

ここまでがパネルに書かれてまして、これを見て織物の着物であることが判断できるみたいです。

画像の一部を拡大させていただきました。

【琳派秋草唐織訪問着/背の模様】

琳派秋草唐織訪問着/背の模様

木の葉蔵は背縫いをまたいで織り上げた草花模様で、これを唐織りの技法で背縫いを合せたときに1㎜も狂いがないように織り上げる技が素晴らしいと思いませんか?

それも唐織りで・・・。

これを刺繍で描いていると思われるみたいで、織物で表現した訪問着になる事を話すと誰もが驚かれます。

清左衛門さんの力作といえる作品かと思えますが、美術館に来ているみたいだとの声が届いていて、見応えのある展示会かと思っています。

微力ながら見るだけの着物となっていますが、とにかく市場で見ることが少ない着物や帯が集まっているだけに、「この着物は何ですが」という声が多いのもこの会の特徴かと云えるでしょう。

永治屋清左衛門展は残すところあと二日ですが、室町時代に十二単の復元品も展示しているので気軽に覗いて見てください。

それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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