京都出張の折には、或る担当者に店で娘たちと話をしながらの和雑貨の提案があってもいいのではなか?
そんな話をすることがありますが、店に来店されるお客様のほとんどが女性であることから、男のおじさんが選んで仕入れるよりも女性の目線でセレクトした方が的を得ていると思えるからです。
マンネリ化からの脱皮を図りたいとの思いもあって和雑貨の担当者に話をするのですが、その担当者が、何の前触れもなく近くまで来たので店に寄りたいとの電話。
お正月関係の和雑貨を移動させたいと考えていた時だっただけに、絶好のタイミングと言えたかもしれません。
娘を交えて担当者と3人で品揃えの話。
ほんの少しだったかもしれませんが、娘の意見も参考にしながら注文することができて良かったと思っています。
さて、この画像は地色の深めな全体柄の小紋を絞り染めの帯でコーディネートしたものです。
寒い時期は、このような地色が濃くて模様が詰まった着物がしっくりすると思いませんか?
身体をガードするような色の厚みがあって、街着の着物として着やすい性格を持ち合わせた着物かと考えています。
そこに合わせたのが、ちりめん地に梅柄のような絞りを加えた絞り染めの帯。
お太鼓柄となっていて、柄が詰まった着物をスッキリさせているのではないでしょうか。
どっちも喧嘩するような”出しゃばり感”がなくて、お洒落なコーディネートになったのではないかと思っています。
小粋さを帯が引き出していて、着物を熟知した着こなしと言えるのかも・・・
他に同じ帯でお召しの着物もコーディネートしてみました。
黄色に近い無地感の小格子柄の着物に絞り染めの帯を合わせてみると、これも素敵な装いとなりましてね~
帯の背景に目に入るような柄がないので帯柄が際立って見えるコーディネート法と言えるでしょう。
合わせる着物で装いの雰囲気が随分変わることが見て取れるかと思います。
この点が着物の面白さです。
それにしても、ちりめん地に絞った染帯が”はんなり感”たっぷりで素敵でしょう。
その事をお伝えたくて記事に採り上げてみました。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。