長年に渡りお付き合いをさせていただいているお客様が何人か店に来ていらっしゃいました。
一人は80歳でもう一方は75歳という熟年者で私の家族をよく知っている人たちです。
昔のような元気がなくなったことを明るく話す人たちで、他にもお客様がいましたが、日々の生活のことや体調の話であったり、残された時間をどう使うかなど、この年代にとってはありがちな話でテーブルを囲んでいました。
その会話から、長生きをしたいとは思わなくなったそうです。
口を揃えて話されるもので、意外な感じがしました。
家族に迷惑をかけたくないこともあるようですが、老いと向き合っていく辛さもその背景にあるようでした。
お二人の話を聞きながら、母親が老いて自由を失った姿を思い出しましてね~
誰にでも老いと戦う日が必ずやってまいります。
無関心でいられなくなった年齢になり、生の声に考えさせられるものがありました。
75歳になるお客様はガラケーからスマホに替えたばかりだそうで、ようやくラインができるようになったと話されていましたが、一人暮らしで持病を持ちながらも積極的に人と交わり、明るく振る舞う姿は尊敬に値するものです。
二人の会話には老いと戦う日常があり、その先に「長生きをしたくない」との思いは私には驚きでした。
避けて通りたい老いの世界。
考える機会をいただいた気が致します。
人の一生は甘くないのかもしれないが、人生のゴール手前に何か目標を置くことができたなら、老いに対する考え方も少し変わるのかもしれませんね。
地味な話で記事が始まってしまいましたが、来月4月に京都で開催される着物の消費者セールのご案内をさせていただきたいと思います。
毎年京都の花見時期に仕入れ先4社が合同で開催する「花成(はんな)り会」という展示会です。
期日は4月5日(金)・6日(土)の二日間で、
会場は京都市指定有形文化財 小堀遠州屋敷「花洛庵(からくあん)」
場所は京都市中京区油小路四条上る藤本町
出品をいただく仕入先は、染が「野口」さん、紬関係は「太田和」さん、帯は「岩田」さん、和装小物は「ゆうび」さんの4社となります。
特別企画として「聞香(もんこう)」といいまして、お香を楽しむ香席が用意されてまして、一日2回午前11からと午後3時からそれぞれ一時間くらい、香道の体験をしていただくことができます。
定員が決まっていて予約が必要となるものですが、乙な遊びも用意されております。
正統派の着物や帯が並ぶ会で、関西方面の方で興味をお持ちでしたら足をお運びいただけたらと思ってご案内を入れた次第です。
面識のない方にご案内の呼びかけは無礼なことなのかもしれませんが、販路拡大に繋がる切っ掛けになればと思って積極的に取り組んでいる展示会でもあります。
何卒ご理解をいただけたらと思います。
ご連絡をいただけたらご案内状を送らせていただきますので、一度ご検討願えればと考え記事に採り上げてみたものです。
概略しかお話しできませんでしたが、分かりにくい点があればメールや電話でお尋ね下さい。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。