長い一日になりました。
今日は型絵染の作家さんである荒川眞理子さんにお逢いするために水戸市まで日帰りで行って来たところです。
そのほとんどが電車の中で、狭い日本ですが、今日ばかりは長い旅をしてきたように思っています。

荒川氏の工房にて
まず最初に、こちらの写真が今回初めてお会いした型絵染作家の荒川眞理子さんです。
水戸駅まで迎えに来てくれていまして、そこから車で荒川氏のご自宅兼工房へお邪魔させていただきました。
そこでご一緒に撮らせていただいた写真です。

結城紬に合わせた型絵染の帯
結城紬に型絵染の帯を合わせたコーディネートですが、これは荒川氏の着物と帯で、長年に渡ってご自身で染めた帯を何本のお持ちで、組み合わせで変わる着物の表情を伝えていただくことに・・・

木綿の着物に合わせた型絵染の帯
こちらのその一つで木綿の着物に合わせた型絵染の帯で、20歳の時に染めた帯だそうです。
何年たっても古く感じないのが型絵染だと思っていると話されていましたが、まさにその通りでした。

製作中の型紙
これは現在制作中の型絵染に使う型紙で、時間の合間を見て彫っていると話されていました。

型紙
これは型絵に使っていらっしゃる型紙です。

型絵染に使う筆
そしてこの写真は型絵染に使う筆で、筆先がないのが見て取れるかと思います。
染料になると水分を含んでいるので筆先がありますが、型絵は顔料を使うからで、刷り込むようにして染めているから刷毛のようになっているのではないかと解釈しています。

型絵染に使う筆
無造作にさまざまな筆をジョッキに入れていますが、描くもので筆の大きさを変えているのでしょう。

型絵染
その筆で染めたのが、この型絵です。
この後に顔料で染めた個所を糊で伏せて、地色を染めれば味のある型絵の帯ができがるんですね~

型絵染の帯
これらは荒川氏の作品で、いまでも着物をお召しになられる折に愛用されているそうです。
まとまりのない記事になっていますが、荒川氏にお会いして、いろんな話を聞くことができてとても良かったと思っています。
私にも作品を作っていただくことをお願いしてまいりましたが、秋の神無月展で荒川氏に来ていただいて、型絵染の作品展を開くつもりで動き出しました。
もう少し分かりやすい記事を書きたかったのですが、時間に余裕がなくて申し訳ありません。
改めて今日も出来事と荒川氏の型絵染の作品を記事にできればと思っております。
では、これにて・・・
お休みなさい

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







