20日(金)より年に一度の感謝祭「十五万円以下の着物や帯の会」を開くことから、その準備に入ったのですが、午後からお客様の出入りが多くてエネルギー使い果たしてしまいました。
ようやく落ち着いたと思ったら閉店時間。
いろんな仕事が交差し合っていて、どうしてこんなにも毎日が忙しいのかと思ってしまいます。
コロナ禍ではありますが少しづつお客様が動き始めていて、毎日のように相談をいただくのは、着物の寸法直しや染め替え、タンスにしまい込んでいた着物のシミ抜きや着付けを頼みたいとの相談。
呉服店が少なくなっていることから、このような相談が店に入ってくるのかもしれません。
お客様の中には富山県から寸法お直しや色無地の染め替えを頼みたいと着物を持ってこられる方もいまして、着物愛好家のお役に立っていることを感じております。
こうした仕事は商品の販売と違って、専門知識がないと受けられない着物専門店ならではの仕事かと思っています。
お客様のご要望を聞かせていただいて、その要望に応えるためには着物のどの部分を触り、どのような仕事をするかを目の前で説明を加え、そして、おおよその見積りもお出しして、その場でご納得していただく必要があります。
それは着物ドクター的な仕事で、出来ることと出来ないことを的確に判断しなければなりません。
判断が難しい場合にはお着物をお預かりして、後日連絡をさせていただくこともありますが、経験を積み重ねないとできない仕事かと思っています。
馴染のお客様が七五三を終えたお子さんの着物とお嫁さんの着物をお持ちになり、着物メンテナンスと古いシミを取って欲しいとのご依頼。
他にも、女の子の四つ身訪問着の袖丈が長襦袢と合っていないために長襦袢の袖丈を長くして欲しいとの相談。
しかし長襦袢の袖丈の縫込みが少なくて着物の袖丈の長さに合わせることができません。
そのことを伝えると、襦袢の残り生地があるので繋いで欲しい言われるので、何処で繋ぐかを説明して、その仕事をお受けしました。
するとそのお客様は、この店があって良かったとおっしってくださったんですね~
それは私にとって最高の誉め言葉でとても嬉しく思った次第です。
半衿の取り付けやお子さんの着物の縫い上げができない人も少なくなく、いろんな着物相談が入ってまいりますが、どんな小さな仕事でも受けるようにしていまして、お客様のお役に立てている気がします。
そのような仕事が毎日数件入って来まして、お直し屋さんになっている気がしています。
とっても地味で面倒な仕事ではありますが、ふとした時に、「この店が無くなっていたとしたら、相談者はどこに持ち込むのだろう・・・」
利益が取れる仕事ではありませんが、地域に寄り添う着物屋として頑張らないといけないと思っています。
年に一度の感謝祭を控えていて、その準備やお客様の対応に追われていると、その反動で売り場の模様替えがしたくなるんですね~
気持ちの切り替えにもなりますし、もっと楽しい店が作れたとしたら、来店されたお客様は心地よい気持ちになれるに違いない。
そのようなことを思うところがあって、売り場の一角に「和のクリスマス」を作ってみました。
妻がいた時代はもっと派手に和のクリスマスを演出していまして、お客様に夢をお届けしていたように思います。
当時の勢いは影を潜めてしまいましたが、それでもこの店がサンタになって夢を届けられる店でありたいと思うだけで気持ちが前に向きます。
小さな小さな和のクリスマスかもしれませんが、サンタになって気持ちでいます。
ではこれにて・・・
おやすみなさい。