本日をもって4日間の牛首紬展を終えることとなりました。
最終日の今日は来客が少なく、夕刻近くに馴染みのお客様がお越しになって幕を閉じた感がありました。
土日の機織り体験もあり、昨年の卯月展の来客数とは大違いで、多くのお客様にお越しいただくことができたように思っております。
足をお運びいただいたお客様には心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今回の会を振り返って思うことは、この地で織られている牛首紬に憧れを持っている方が多いことを改めて知る機会となりました。
お客様の中には牛首紬を何枚もお持ちでいらっしゃるのに、憧れの藍染めの牛首紬があると打ちあけてくださった方もいまして、取り上げて本当に良かったと思っている次第です。
なのに、目標としていた点数には届かず、欲張りな自分がいることにも気づかされています。
今は緊張感から解き放され、明日はどのような日になるのかを考えなくていから、ゆっくり休めるのではないかと思っています。
早く自宅に戻りたいところですが、一日の最後の〆となるブログ投稿があるので、もう少し頑張らせていただきます。
今日は晴れていましたが風が強く冷たい風が吹いた一日ではなかったでしょうか?
このような肌寒さのある日は裏地が付いた袷の着物になりますが、週末の5月ともなれば裏地が付かない単衣仕立ての着物になるかと思っています。
今はコロナ禍で着物でのお出かけが難しくなっていますが、街着として考えるのなら夏牛首紬をお勧めさせていただきたいです。
例えばこちらの夏牛首紬は街着として最適な着物の一つかと考えています。
手に取って夏牛首の風合いを確かめていただけないのが残念ですが、織り糸が細くてシャリ感があるところが、袷にされる牛首紬の風合いとはまったく異なるものです。
私の個人的な見解ですが、夏牛首紬と反物の先に表示されていますが、7・8月の盛夏よりも、5・6月や9・10月の業界用語で言う単衣時期が着やすいのではないかと思えます。
言葉を換えるなら、夏牛首紬は5月頃から10月頃までの半年間着ていただける着物だとお考えください。
着こなしのポイントは、7・8月の盛夏は夏帯を持ってきて長襦袢も半衿も夏物を使うことで盛夏の着こなしとなるでしょう。
とは言っても北海道と沖縄県の気候はまったく違うので、月で線引きすることが難しいところがあり、体感で判断されることを一言付け加えてください。
そこで画像のコーディネートは5・6月の単衣時期の着こなしを意識したものです。
夏牛首紬に生成り地に笹柄の刺繍柄を合せて、舟形の天濃茶竹焼きの下駄台に絹科布の鼻緒で組み合わせた街着の着こなし。
とてもお洒落な哀愁を漂わせていて着物通の着こなし方だと思いませんか?
帯地の色と鼻緒の色を合わせている点もお洒落な着こなし方で、見逃せないポイントかと思っています。
素敵でしょう・・・。
着物愛好家の皆さん!
訪れる初夏を夏牛首紬で楽しんでみませんか?
最後にこの言葉を添えて今日に記事とさせていただきます。
それではこれにて・・・
お休みなさい。