本来ならばゴールデンウィーク明けの今日、京都へ向かう予定でいたのですが、京都が緊急事態宣言発動中で、コロナ感染の広がりを抑えたきれていないこともあって出張を見送ることとしました。
東京都が5月31日まで緊急事態宣言を延長したとの報道が出され、感染が全国に広がっていることを考えると、感染防止対策と、ワクチン摂取に知恵と人力を使って改善を図ることに集中すべきで、東京オリンピック開催を見送る決断があっていいと思っています。
メディアから伝えられる医療崩壊に、飲食や観光だけでなく、いろんな仕事に悪影響を及ぼしていて、経営が立ちゆかない先が多くあるからです。
誰もが穏やかな社会が取り戻せることを願っていて、これ以上犠牲を払ってオリンピックを開催する意味が何処にあるのかと考えてしまいます。
今はワクチン摂取に全力を尽くし、地域のお祭りや花火大会など、地域の人が気軽に余暇を楽しめる社会を取り戻すことが優先されるべきではないでしょうか。
そうなれば経済活動も徐々に動き出し、企業や会社関係、そして個人商店も元気を取り戻せるに違いありません。
平和な社会を築くことが政治だとしたなら、オリンピック開催とコロナ感染者数を天秤にかけた行政の在り方に不満しか湧いてきません。
一日も早く安心と安全が取り戻せる方向性を示し、国民の我慢と犠牲が明るい社会を築いて行けることが確信できる政治力を見せて欲しいと思います。
記事を書いていて熱くなってしまいましたが、不安を抱えながら仕事をしていくことにピリオドを付けたいです。
企画も組みにくいし、なにりも仕入先が先が見えないもので新しい商品が作れなくなっているんですね~
コロナ禍は大都市の問題だけで無いことを分かって欲しいです。
話題はこの店のことに移しましょう。
ゴールデンウィークが終わって、いよいよ浴衣商戦の幕開けです。
と言っているのは心の中で戦っている私の呟きに過ぎないのかもしれませんが、コロナ禍であったとしてもいち早く戦略を立てなければなりません。
今年の金沢市のお祭りや、近隣で開かれている花火大会が中止になって、出鼻をくじかれましたが、訪れる夏を盛り上げるためにも、浴衣で過ごすことの豊かさを伝えて行かなくてはなりません。
例年と変わらずこの店は反物から仕立てる浴衣にこだわっていまして、9割近くが反物の品揃えになっています。
洋服が既製品で販売されていることを考えると、なかなか馴染めないところがあるかもしれませんが、着物には形のデザインがない分、着る人の体格に合った寸法で仕立てることが最も着やすいとされています。
そのオーダーメイド仕立てが基本ベースとなり、オシャレの仕方は反物の色合や柄から始まり、合わせる帯や和装小物の組み合わせで決ると言っても過言ではありません。
洋服は縫製の仕方や形のデザインがオシャレの基本だとしたら、和服は形が同じなので、柄や色合、コーディネートの在り方でオシャレが決ると考えてください。
しかし和服の寸法が着る方の寸法に合っていないと、コーディネート術を身につけてもオシャレが決るとは言いにくいところがあります。
言葉が適当でないかもしれないが、だらしなくい見えたりもするんですね~
寸法が合っていないと、動きにくかったり着崩れが起きたりしても、「着物ってこんなもんなんだ~。」みたいな感じで終わってしまうこともあって、着物の魅力を味わうことなく、着物から離れる方も少なくないように思っています。
それは浴衣であっても同じことが言えます。
なのに合理性を求める現代人は、お手軽感のあるプレタ浴衣を求める方が少なくなく、そのニーズに応えたいと、ハンガーに吊した浴衣が主流になってしまいました。
なにに反物にこだわるのは、着物の世界を熟知していて、美しい着姿はオーダーメード仕立てに勝るものはなく、そしてコーディネートの技が着物美人を作り出し、着物ファンになっていただきやすい近道だと考えているからです。
なので店内には浴衣地や浴衣帯に下駄が所狭しと並んでおります。
そのことは単にスタートラインに並んだだけのことで、これからの駒の進め方で明暗が分かれると思っています。
取りあえず今日はアップした反物の中から浴衣コーディネートをしてみたのでご覧ください。
この浴衣は竺仙さんから出されている綿絽浴衣で、単色で描かれた鮮やかなブルー。
一点の曇りのない清潔な女性を映し出していると思いませんか?
その浴衣に合わせた帯が、レモン色と白の中にシルバーの色が均等に入った縞柄の博多織の浴衣帯。
帯の種類は麻絹(まけん)名付けられた絹80%と麻20%の単衣・夏用の半幅帯になります。
爽やかな組み合わせだと思いませんか?
この綿絽浴衣は夏きものとしても着ていただけるもので、半幅帯から名古屋帯に替えた画像を用意したのでご覧ください。
合わせた帯は麻100%の八寸名古屋帯で、白地にピンクの格子柄のもので組み合わせてみました。
ここに夏用の帯〆帯揚が入り、半衿が付い長襦袢を下に着て足袋を履いたら夏きものの仕上がりです。
街着にしかなりませんが、お友達と会食や観劇など、カジュアルな一日を過ごす際の着こなしとなるものです。
こんな感じできものの専門家がアドバイスさせていただきます。
機会を見つけて是非一度、覗いて見てください。
書き過ぎたみたいで、これで記事を終わらせていただきます。
では、お休みなさい。