閉店まぎわに一人の若い女性が、着物の着付けを習いたいと尋ねていらっしゃいました。
近く、ご主人の職場で夫婦同伴のパーティーがあり、奥様は着物を着ての主席だそうです。
現在のお住まいは遠く離れた県外で、こちらの実家に戻っている間の2週間で着付けをマスターしたいというのです。
ご主人は立派なお仕事をしていらっしゃる方で、お付き合いも多くお茶会などもあり、必要にせまられてのご相談でした。
ご事情を聞かせて頂いてお受けすることにしたのですが、相談者のような初心者には着物のTPOが解からないようなので、少し説明をしてみたいと思います。
正式なパーティーには訪問着や附け下げが適当で、帯は二重太鼓になる袋帯が基本です。
(つづれ帯などの格の高い帯は一重太鼓の名古屋帯ども可能です)
しかし友達同士のパーティーとか、仲間うちの結婚式の二次会とかは小紋や紬、夏場だったら浴衣など、お洒落な着物でも良いと思いますよ。
お茶会の初釜には、訪問着や附け下げ、色無地や無地風の小紋などが良いと思います。
帯は基本的には袋帯ですが、色無地や小紋などには格調のある名古屋帯も適当です。
それでも最近は、あまり気難しい事を言わなくなったようですが、厳粛な場では正式な装いをしたほうがいいと思います。
恥をかくこともありますからね・・・・・・
初心者の方には、聞きなれない着物用語がでてきて解かりづらいのでは・・・・・・
着物に関心のある方には、着物雑誌などを見ていただけると自然に目に入っていくと思いますが・・・・・・
初心者が解からない着物の世界。
初心者に解かりやすい説明に苦心する自分。
このような繰り返しで溝がうまっていくのでしょうかね・・・・・
今日はたまたま そのような相談があったもので、ブログ記事にしました。
この写真は貝がらの上に載った手のひらサイズのお雛さんです。
好きなところに置いて季節を感じ取ることが出来るもので紹介してみました。
何故か今日は疲れました。
明日はもっと楽しい記事が書けるとイイナ~・・・・・

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







コメント
パーティーの着物選び・・・確かに難しいです。先日会社の新年会では、小紋を着ていきました。遊び心もあるし、着慣れているしで正解でした(*^_^*)
友達の結婚式には、仲間全員が訪問着で出席しました。やはり素晴らしいものは素晴らしくて、新婦も「着てきてくれてありがとう」と言ってくれました。
お呼ばれした場合、もし一緒に着物で出席する人がいれば、どのような着物で行けばいいか相談しあえばいいけど、そうでない場合は悩みますねー。
そこで私なりの考えを下に書いてみました。正解がわからないので、ふくしまさん教えて下さい。
初心者なので、ルールとか全く気にしてなくてフィーリングで考えました。
カクテルドレスやイブニングドレスを着ていかなければいけない所は「訪問着」。
ちょっとおしゃれしてカワイイ感じでいきたい時は「小紋」。
普段着だけど、とりあえず誰に会っても恥ずかしくないようなシチュエーションなら「紬」。
スーツ着るようなかしこまった時は「無地」。
きっともっと勉強すればするほどルールがわかってくるんだろうな。ちなみにGパンで大丈夫な所では「ウール」です。
これを読んでる皆さま、あくまでも素人考えなので参考にしないでね。
とてもいい表現だと思います。
着物の種類で分けるのであれば大筋、それでいいのではないでしょうか。
加えて言うのであれば、着物生地の種類、模様、そして色などで、どのような種類の着物でもフォーマル着と趣味性のたかいお洒落着と分かれます。
特に小紋にそのような商品が多く、訪問着や附け下げの格に近いものもあれば、砕けた普段着もあります。
また、帯の合わせ方によっても着物の表情は変わります。
着物を自分流に楽しむ着方もあれば、家族や親戚、時には公の場で気を使い着る着物の着方もあります。
その使い分けが難しいのかもしれませんね・・・・・
好み感性は人それぞれです。
基本を身に付けアレンジした着こなし方を楽しみたいものですね・・・・・