古いお客様から160cmの着物寸法を教えて欲しいとの電話がありました。
詳しい事情を聞いてみると、16歳の孫が着物ショーに出ることになり、振袖が無料でもらえることとなり、その仕立を主催者がするもので、着物寸法を知らせたいというのです。
とても不思議な話なので、もう少し詳しく聞いてみると、県内で参加者の募集があり、当選したとのことで着物ショーは北海道の富良野であるというのです。
その旅費も主催者持。
そして当選者は百数十人いるというのです。
話を聞いていて10年近く前にもそのような商法があり、着物は無料でお仕立て代や帯・長襦袢・小物に至るまで主催者が用意した会場で買い物をしてから着物ショーが開かれたということを思い出しました。
(私が聞いた情報で正確な仕組みは定かではありません)
当時、参加者や和装業界に波紋を呼んだ商法で数年続いた後にいつしか消えてなくなりましたが、そのやり方と良く似ている気がして、お客様に過去の例を話し、危険が潜んでいるかもしれないので十分気をつけるようお話をさせて頂きました。
いくら考えても道理が通らない話です。
参加者100人近くの人に着物も交通費もタダなんて・・・・・
消費者の憧れを逆手に取ったトリック商法でなければいいのですが・・・・・
私が想像で考えるだけのことで、当事者が満足するのであればそれもありなのかな~
考えさせられるお客様の電話でした。
電話を切ってから、おおよその寸法を書きファックスをお送りした私です。
それにしても、次から次へと常識では考えられないビジネスが出てくるものですね~
それが着物業界にも及んでいることが残念でなりません。
このブログをお読みの方、甘い話にはくれぐれも用心してくださいね。
今週いっぱいでアメリカに帰る妹。
お母さんの兄妹と私たち家族全員で美味しいお料理を食べに行ってきました。
その帰りの立ち寄った食品スーパー。
いつでもできる普段の生活なのに、こうして家族全員で食品の買い物をするのは初めて。
何気ない光景がとても新鮮で、おもわずカメラに収めてしまいました。
この写真のタイトルは 「家族」 、平凡な生活に感謝です。