【店主の呟き】
冬型の天気となり今年一番の寒さだとか・・・。
日中はみぞれ混じり雨で、足元が悪いと来店客が極端に少なくなることから不安な気持ちになります。
お天気だけはどうすることもできないだけに、来客数が少が少なくなることを頭に置いて冬対策を考えなくてはなりません。
頭に浮かぶのはネットからの商談になるかと思いますが、毎年このようなことを呟きながらも結果を残せていないだけに、知恵と工夫が問われることとなるのでしょう。
心掛けたいことは外は冬景色であったとしても、店内は穏やかで心が休まるステーションとなる店作りが大切かと思っていて、そのことに力を注いでいけたらと思っています。
本日待ちかねていた丹後木綿が入荷しました。
入荷したといってもわずか2反で、商品が作ることができないという現状は今も変りません。
何がそうさせているのかよく分かりませんが、様々な分野の製造元は廃業の道を選択している先が少なくないことを聞いています。
昨日も福井県で作っている長襦袢屋さんが廃業されるとの話を耳にしましたが、長引くコロナ禍に材料費などのの高騰もあって、経営の継続を断念されたのかもしれません。
このようなことが連鎖するかのように起きていて、魅力的な商品を市場に送り出すことが難しくなっていると言っても過言ではありません。
となればこれまでのやり方を根底から変えていかなくてはならないのでしょう。
いや、そうしないと生き残れない時代になったのです。
その改革の一つには、注文生産というスタイルが広がっていくのではないでしょうか。
呉服店さんが店頭やオンラインショップから販売したいと考えている商品をメーカーさんに依頼して、作っていただいてから商品を販売するというスタイルです。
ここにオンリーワンが生まれる訳ですが。それが可能となる商品は限られるのかもしれません。
しかしその姿勢が呉服店さんの真剣度を替えるきっかけにもなり、きもの愛好家に応えられる店に近づけるのではないでしょうか?
その土壌が整っているとは言えませんが、川上から川下に流れていた流通を逆転させるような仕組みを作っていかないと、業界の未来は望めないのではないでしょうか。
呉服店さんの負担は増えますが、そうとなれば販売方法にも工夫が生まれて、特徴ある店を作っていけるに違いありません。
こうした取り組みが広がれば、メーカーさんも顔が見える相手に向って新しい提案もできるだろうし、一緒に考える相手が増えれば、仕事が面白く思えるのではないでしょうか?
同業者から「甘い考えだ!」と言われそうですが、熱い想いを持って仕事と向き合うことがこのピンチを変えていく行くように思えてなりません。
力もないのに生意気なことを書いてしまいましたが、少なくとも上を向いて物事を考えたいと思っている私です。
熱くなってしまいましたが、今日は入荷したばかりの丹後木綿できものコーディネートをしてみたのでご覧ください。
【丹後木綿でお洒落なきものコーディネート】
私が選んだ丹後木綿はこの画像にある太めの縞柄になります。
地色はベージュ地で黒と利休茶を合わせた縞です。
縞柄が立っていて、きもの通の方には魅力的に思えるのではないでしょうか?
こちらの縞柄を落ち着かせるような白地に小花の模様の紬染帯で組み合わせて、装いの表情を柔らかくしてみました。
合わせた組紐のバッグも素敵でしょう・・・
木綿のきものなのに、木綿らしく見えないところが丹後木綿の特徴で、絹のような柔らかさを持ち合わせたきものです。
外出着にお召になったら、見る人の心を惹きつけるに違いありません。
お知合いの方は、「これが木綿のきものなの?」との声をいただいたりして、お出かけになることが楽しく思えるのではないでしょうか。
店ではバチ衿の単衣仕立てで承っていまして、そのオーダーメイド仕立て付の仕立て上がり価格は、税込みで¥55,000となります。
この価格はきもの初心者の方でも手にしやすいお値段ではないかと考えていて、丹後木綿できもの遊びをしていただけたら、きものの面白さを味わっていただけるに違いない。
そんな思いから利益を抑えた価格で発表させていただいています。
店の人気商品となっているので、興味をお持ちでしたら少しでも早く連絡ください。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。