【店主の呟き】
この地域の成人式を3日後に控えていて、和装小物を買いにこられる方がいるかと思っていましたが、前撮りと言いまして、前もって振袖を着て写真を撮られる方が増えていまして、その時に足りない小物を用意しているのでしょう。
駆け込み需要も望めず、静かな一日となってしまいました。
思っているように事が進みませんがこれが、これが現実なんでしょう。
今日から仕事始めという先が多いかと思っていますが、加賀友禅作家さんのM氏が新年の挨拶にお越しになっていましてね~
しばらくの間お話をさせていただきました。
長引くコロナ禍で、多くの作家さんの仕事量が激減していて、ここ数年で加賀友禅業界も大きく変わるのではないかとのこと。
とにかく明るいニュースが少なくて心配でなりませんが、このようなと時だから「ワクワク探し」が必要なのかもしれません。
楽しいことや面白いことを探して、元気が出ることを形にしてみたいと思っていた私は、あることを提案させていただきました。
近い将来、染め上がった加賀友禅の着物でお客様の装いのお見立てをするのではなくて、お客様からお好きな模様や色合をM氏と私で伺って、オンリーワンのオーダーメイドの加賀友禅の着物を作るというのはどうだろう。
元々M氏から持ちかけられたアイディアだけど、時間をかけてプランニングできたらと思っているので、その時が来たら力を貸して欲しい。
現実離れしているのかもしれないが、M氏とは呼吸が合うところがあり、そのようなお話をさせていただいた次第です。
雲を掴むような話ですが、そんな話をしていると自然と気持ちが熱くなってまいります。
【加賀友禅訪問着を黒地の帯でコーディネート】

加賀友禅訪問着
こちらの加賀友禅訪問着は先ほどの作家さんが描かれた着物ではありませんが、入学式の晴れのきものとしてお召になる、お母さんの装いとして提案させていただくものです。
全体に模様を描き込んだゴージャスな訪問着かと思っていますが、一つ一つの模様の差し色が優しくて、桜の模様をあしらっているので、お子さんの入学式の頃にピッタリ合うきものかと考えております。

加賀友禅訪問着/市松取りに御所模様
模様のタイトル名は「市松取り御所模様」になっていまして素敵だと思いません・・・。
すごく手をかけて描かれてるのに、お値段は地元価格になっているのでとてもお得かと思っています。

黒地の袋帯でコーディネート
多くの模様が入っている訪問着には、まとうきものをまとめる意味でも黒地の袋帯が合うのではないでしょうか?
きものが市松取りなので帯は角のない丸文の模様で合せてみました。
甲乙のバランスが取れていて、品のいい着こなしとなることでしょう。
今月9日まで入学式にふさわしいきもの提案をさせていただいているので、関心をお持ちでしたら一度覗いてみてください。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







