毎日何が真実なのか分からないニュースが次から次へと出てきて、力のあるものが社会を動かしている構図が見えてまいります。
正義はどこに行ってしまったのかと考えさせられるものばかりで、弱者が力のあるものに呑み込まれている気がしてなりません。
平和な世の中になって見えますが、豊かな社会に警鐘を鳴らしているかのようで、何か大切なものを置き去りにして育った社会が視えてまいります。
いろんなニュースを耳にする度に、”おごり”が関係を持つ人の心を傷つけるのでしょう。
モラルを欠いた生き方は、いずれ我が身を亡ぼすことを自分自身に言い聞かせたいと思いますが、それにしても、湧き上がるニュースの真実は何処にあるのでしょう。
それに比べたら、自然の営みは正直です。
駆け引きをする訳でもなく、いつも私たちの生活に寄り添ってくれていて、あるがままの姿を見せてくれます。
昔の人が神と讃えていたことがなんとなく分かる気がして、願いを託したり、亡き人に呟いたり、時には恐怖に怯えたりして、どれだけの人が空を見上げて歴史を刻んできたことでしょう。
命を持つ者の一人として、闇の中でも輝く空があることを受け止めて、一度きりの人生を無駄使いしないように心がけたいものです。
気持を現実に戻して今日の投稿へ移りたいと思います。
石川県は加賀友禅の産地ですが、牛首紬は石川県白山市の産地と言えるものがあります。
それは私が住む地元の産業でものありますが、夏牛首紬の袋帯があることをご存知でしょうか?
その商品が店に届いたもので、紹介させていただきます。
その一つがここにアップさせていただいた画像の品で、牛首紬で織った絽の白生地に染で模様を描いた全通柄の袋帯です。
帯の風合いが柔らかく軽いのが特徴で、今の時期の単衣着物にも締めていただける品です。
この帯を使って単衣に街着をコーディネートしてみました。
それが小千谷紬に手描きされた白っぽい格子柄の着物に乗せものです。
何気ない組み合わせですが、明るい着物地に帯の存在感を示すものではないかと思っております。
そのコーディネートに帯〆と帯揚げの色を加えると、おしゃれ感が増してモダンな着こなしになるでしょ・・・
夏牛首紬の特徴を出しきれた訳ではありませんが、牛首紬の独特の風合いに面白味を感じていただけるのではないかと思っています。
ここでは単衣物としてコーディネートさせていただきましたが、盛夏の夏着物にも合わせていただける袋帯です。
言葉が足りていませんが、牛首紬で夏物の帯があることを頭に留めていただきたくて紹介してみました。
参考にされてみて下さい。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。