【店主の呟き】
月初は京都出張から仕事始めとなるのですが、あいにく土曜日とあって仕入先がお休みのために、今月は3日月曜日に向うこととしました。
そこで先月の結末に出来なかった店の模様替えをウインドーから始まることに・・・
【4月をウインドーの模様替えから】
陽気が春の日差しに溢れていることから、初夏を予告させる和柄Tシャツを出して、木綿のショールと山葡萄バッグにヒール下駄でまとめ、その横には端午の節句に関連した和のインテリアで季節の先取りを提案させていただいて、向って右半分は卯月の会で提案させていただく着物の数々をディスプレーさせていただきました。
ひときわ場所を取っている着物は永治屋清左衛門の名物裂横段文の唐織訪問着になります。
国道沿いとあって、人が歩くことの少ない店ですが、頻繁にウインドーのディスプレーを替えることで、車で行き交うドライバーにアピールすることができていて、店の鮮度を確認していただける機会になっているかと思っています。
このようにして替わりよく季節を受け止めながら店内も模様替えしていく訳ですが、このようなことを四六時中していると、次はどんな店にしたらいいかを考える癖が付いて、店の変化はお客様に楽しんでいただける機会を生み出しているように考えています。
自己満足でしかないのかもしれないが、私の美意識はここから生まれ育ったものだと思っています。
そして店内のBGMはジャスからパーカルに替わりましたが、呉服店でジャスや洋楽が流れているという不思議な店です。
これがふくしま流の“もてなし”で、ゆったりした空間を大事にして接客をさせていただくようにしております。
それらのことに気を配ったからと言って売上が伸びる訳ではありませんが、仕事をしていて気持ちがいいですね
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【いろ足袋に注目が集まる】
どうでもいいことを呟いていますが、先日新発売したばかりの「いろ足袋」がオンラインショップからも注文が入って来まして、まずまずのスタートが切れたかと思っています。
この「いろ足袋」を店の定番商品にするつもりでいまして、短期間で注文を取り付けたいとは思っていません。
そのことよりも、どうしたら新しい風を吹かせることが出来るかが重要で、私たちのプレゼンの仕方が取られていると考えています。
だからいろんな可能性を試してみたいし、「いろ足袋」を育てる意味で、お客様からのご意見もお聞かせいただけると嬉しいです。
取りあえず今は情報を出すことに専念したいと思っています。
【スズランの染帯を初夏を演出】
一方で初夏を迎える準備も迫っていまして、背景の春のれんとはそぐらないものの、単衣用の着物を爽やかにコーディネートしてみました。
飛柄模様をクリアーに映し出すことができませんでしたが、茄子紺地にスズランの模様を染めた染帯で初夏の装いを爽やかに演出してみました。
季節はもう少し先ですが、季節の花を纏って外出するって贅沢だと思いません・・・。
日本列島を賑わしている桜が散れば、目の前に初夏が顔を覗かせます。
どうかお洒落をすることに心がけてください。
私の店でよければ、お手伝いさせていただきます。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。