【店主の呟き】
涙市が本日から開催となりましたが、期待していたほどお客様が少なくて期待外れとなってしまいました。
6日間の長丁場なので、“今からこれから”の気持ちでいますが、なかなか思い通りにいかないものです。
過ぎたことを考えるよりも、情報を出し切れていないことを問題に思っていて、今日は西陣袋帯の中から「B反」と業界で呼んでいり難物が数点あるので、今日はその商品を紹介させていただくこととします。
画像が多くなりますがしばらくお付き合いください。
【西陣袋帯 有職笹蔓文 「B」】
その一つが薄いグレー地の「有職笹蔓文」の古典柄袋帯で、訪問着や付下げ、色無地や小紋に合せていただける袋帯になります。
六通柄でお太鼓はこのようになります。
「B反」には難のある箇所に白糸で印がしてありまして、こちらの品は垂れ(たれ)の部分に横一線に織難らしき線が1カ所あるんですね~
肉眼で見ていても分かりにくくて、光に当り具合でなんとなく確認できるといものです。
その箇所の画像を拡大しても分かりにくく、糸印がしてある箇所に約3㎜くらい横線がかすかに確認できるかと思います。
お値段は通常価格¥330,000の品が¥154,000となるものです。
【西陣袋帯 雅楽の調べ 「B」】
こちらは紫地の雅楽の調べという模様でこちらの六通柄になった袋帯です。
お太鼓を作るとこのようになるもので、柄が珍しいこともあって趣味性の高い帯かと思っています。
合せる着物は訪問着や付下げ、色無地や小紋などに合せていただけますが、どちらかとえいば合せる着物を選ぶのではないでしょうか。
こちらの帯にも難のある箇所を白糸で囲んでまして、よく見ると経糸が2,3㎜抜けたところがあって、間を凝らして見ないと確認ができません。
お値段は通常価格¥352,000の品が¥176,000となるものです。
【西陣袋帯 北欧の空 「B」】
こちらは「北欧の空」という柄名が付けられた袋帯で、どちらかと言えばモダンな色合の袋帯かと思っています。
お太鼓にするとこのような感じになりますが、訪問着や付下げ、色無地や小紋など幅広く締めていただける袋帯かと思っています。
モダンな感覚を持っていて若い年代層にも締めていただけるのではないでしょうか。
こちらは手先の裏地に難があるとされてますが、私も含めた6つの目で確認をするのですが何処に難があるのかまったく分かりません。
単衣用の着物にも締めていただける風合い袋帯なので店主の一押しの袋帯です。
お値段は通常価格¥330,000の品が¥154,000となるものです。
【西陣袋帯 金彩有職菱「B」】
最後に紹介するのはとても仕事が重たい袋帯になります。
金をあしらった「金彩有職菱」という柄で、訪問着や付下げに合わせる帯だと考えてください。
お太鼓はこのような感じになります。
格のある袋帯で中高年向きの袋帯だと考えています。
この袋帯にも糸印がついていますが、お太鼓近くに難があると言うんですね~
箔の乗り方に問題があるように見えるのですが、光が反射して難のある箇所を確認するのが非常に難しくてね~
プロが見ても判断しづらいということは、帯を締めてもまったく問題がないと言えるでしょう。
お値段は通常価格¥616,000の品が¥330,000となるものです。
それにしてもこられ難を誰が見つけるのでしょう。
仮に私がこの仕事に関わっていたとしたら、何一つ見つけることができなかったに違いありません。
趣味性のある帯ではありませんが、参考にしていただけたら幸かと思います。
他に書きたいことがあったのですが、長い記事となってしまったので、この辺で切り上げることとします。
最後になりましたが、今回の涙市に向けて県外からの商品の問い合わせが数件入っていまして、店と馴染みのない方でも気軽に相談をいただければと思っています。
ではこれにて・・・
お休みなさい。