2月最後の日。
久しぶりに青空が広がり気分のいい日になりました。
春の陽気と共にお客様の来客も増え始め、人が動き出す予感がする3月を前に、店頭には新しい看板『かんざしふぇあ』が立ちました。
春商戦のフィールドに飛び出す時が来たようです。
昨日もこのブログで入卒用のお母さんの着物準備について記事を書きましたが、春は他の季節と比較すると式事が多い時期ではないでしょうか・・・・・
そうなると活躍するのがフォーマルの着物です。
着物の種類でいえば、黒留袖、色留袖、訪問着、附下げになりますが、色無地もフォーマル着の中の一つ。
その色無地をこの春の着こなしとして提案したいと考えています。
色無地に袋帯を合わせれば、訪問着と同格の装いになることをご存知ですか。
着物に模様がなくても、背中に家紋が一つ入っていれば格式の高い着物になるんですよ・・・・・。
仮に入卒のお母さんの着物と考えた場合、主役はお子様になります。
母親の立場として、控え目な装いにしたいと考えるならば、家紋が入った色無地じゃないかな~
あっさりとした装いだけに、
上品な母親役を演じることができるように思います。
それだけに、春らしい色でエレガンスなコーディネートにまとめあげたいものです。
きものに合わせるバッグもボストン型の「あおり型バッグ」が上品で使い勝手が良いと思います。
写真のバッグのように、キラキラしていないところに品のよさを感じませんか・・・・・。
携帯電話にお財布にカード入れ、車などのキーや化粧品、ハンカチにティシュ、時には金封や袱紗(ふくさ)などもバッグに収めないといけないとなると、少し大き目の形にかぎります。
また、訪問先で持ち帰らなくてはならない紙類などが増えることを考えると、このようなボストン型にしておくと安心ではないでしょうか。
長年この仕事をしていて、春の装いに欠かせないのが色無地なんですが、華やかさばかりに気を取られすぎて影を潜めつつあるのが色無地です。
今一度、色無地の綺麗な装いに、目を向けてみてはいかがでしょう・・・・・
控え目な上品さこそが「大和なでしこ」、そんな女性を着物で演じてみるのもいいものですよ。
そして、店頭に張り出していた「風呂敷展」の看板を『喜ばれる贈り物』に変えました。
3月は学生や社会生活の年度末になる月で、この風呂敷を心ばかりの贈り物としても、ご利用される方も多いんですよ。
この風呂敷展はロングランで続ける予定ですが、今のところお客様からのご評判もいいようです。
春に向けての次なる一歩、私の店からのメッセージが地域の方々に届くことを願って3月に望みます。