冷たい強風が店頭に下げているのれんを大きく揺らしていて、春が目の前に来ているのに、凄く遠い感じがします。
明日の春分の日は雪が降るかもしれないという予報が出されていて、心ウキウキはという天気はもう少し先になるのかもしれませんね。
といいつつも、小中学校の入学式が近づいていて、和装で迎えられるお母さんは着物一式を美容院などに預けて、当日の着付をお願いされているのではないかと思います。
早めに持ち込んで問題がないかの確認を済ませておくことをオススメします。
私の店でも入学式当日の着付をさせていただいていますが、これまでの経験から持ち込まれ着物を見て、気づいたことを箇条書きにしてみます。
【着物を来る前に点検しておきたいこと】
◆着物にきつい“たたみシワ”が入っていて、家庭用のアイロンで対応できないことがある。
※専門的なシワ取りの仕事が必用となる。
◆着物の衿などに汚れが付いている。
※シミ抜きという専門職の仕事が必用となる。
◆着物や長襦袢に斑点模様に白っぽいカビが出ている。
※カビ取りも専門職の仕事が必用となる。
◆半衿が汚れていたり長襦袢に取り付けられていないことがある。
※半衿を取り変える。半衿を取り付ける仕事は必用となる。
◆着付に必用な和装小物が足りていないことや痛みが激しくて使いないことがある。
※足りない小物を自宅で探すか買い求める必用がある。
これらのことが、着物を点検していて気づかされる点で、着付をお願いしている先へお持ちになって確認してもらうことが大切かと考えています。
この中で最も多いのが着物に入ってしまった「シワ」になります。
どんなに綺麗なお着物でもシワが入っていると台無しで、見た目がよろしくありません。
そんなシワ取りも当店で承っています。
着物の状態を見て専門業者に依頼すこともあり、その場合、一週間近く時間を要することをご理解ください。
そして着終わったら必ず着物のメンテナンスを済ませてから片付けるようにしてください。
他にも分からないことがあるようでしたら、気軽に声を掛けてください、
分かる範囲でアドバイスができればと思っています。
話題は替わります。
【鬼シボちりめんの宝尽くし黒地訪問着】
この画像は古典柄の宝尽くしの模様を鬼シボちりめんの生地に染めた黒地の訪問着になります。
鬼シボちりめんとは、一越ちりめんよりも糸の撚りが強い生地のことを言いますが、最近はシボのある生地で染められた着物が激減していまして、仕入先で見かけることがほとんどなくなりました。
古典柄の宝尽くしは一般的に多くありますが、黒地で鬼シボちりめんの訪問着となると、珍しい商品の言えるのかもしれません。
絹の存在感を十分味わえる着物で、お茶席や和文化の習い事をされていらっしゃる方がお召になられると、小粋さがあって素敵かと思っています。
参考にしていただけたら幸です。
中味の薄い記事になってしまいましたが、今日はこれで終りとさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。