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四日間の催事が今日で終わり、
とても疲れました。
その感想としては、新規のお客様が多かったことと、お買い物単価が小さく慎重であることです。
今の時代を象徴しているのかもしれませんね。
そして、私が思い描いていた店からのメッセージ、つまり着物を楽しむという考え方を受け取ってくださる方が少ないことを知らされています。
なかなか扉が開かない現実、着物の装いに対する思い入れが強すぎるのでしょうか・・・・・
それとも私の考え方が間違っているのでしょうか・・・・・
地域の人達からさまだまな宿題をいただき、自分の仕事を問いかけています。
この着物可愛いでしょ・・・
紫地の附下げです。
その着物に赤い鼻緒の草履を添えてみました。
中学や高校生の方が着て街を歩くる姿を想像してしまいます。
やはり私は着物が好きなんですね~
と言うよりか、見立てが好きなんですね~
その部分の役割を新規の方に伝えきれないもどかしさもありますが、一方で私を信頼してオーダーメイドの着物を依頼してくださった馴染みのお客様もいらっしゃいます。
その着物は新年に着る訪問着で白生地の状態から染めるフルオーダーメイド。
着物に合わせる帯や長襦袢などもオーダーメイドという大仕事です。
このような仕事は初めてで、納期のこともありますが、お客様の願いを叶えることができるのかを心配していて、頭の中で正確な仕事をするためにどのような手順で事を進めたらいいかを考えているところです。
別件では、草履下取り期間に店に来ることができなかった馴染みのお客様から「おまかせするから私の妻の普段履きを見立てるつもりで一足作っておいて欲しい」とのお電話を夕方にもらうこともありました。
珍しいケースご注文ではありますが、それらの事は店での体験とコミュニケーションが背景にあるのではないでしょうか。
新規のお客様と馴染みのお客様の双方を考えた時に、結果を急がないで、お客様の印象に残る店であることが次のステージに向かう切っ掛けになるのではないかと振り返っています。
このブログで度々書いていますが、物事は絵に描いたようには進まないことを承知しながらも、そのことで夢がかき消されてしまうようでは前には進みません。
至らなかった点を反省し、強がりを言ってこの会を閉じる事にします。
明日は会場の後始末。
それが終わると次の日曜日には妻の一周忌。
なかなか休ませもらえませんが、しばらく頭を休めて次の事を考えてみたいと思っています。